暑いだの寒いだのってブツブツ言っている間に
７月になってしまった
暑かろうが寒かろうがヒッキーのばあさんが言うと
世の中の人に申し訳ない
７月って言うと七夕様なんだけど
我が限界集落のあたりの七夕は８月７日
世の中に反して８月に七夕なんてなんでだろうね
ハロウインの事を日本のお盆みたいな物って言った人がいる
どちらかというと北国の七夕の方がハロウインに似ている
七夕になると夜に浴衣を着てカンテラの明かりを持って
近所の家々を回る
カンテラだってジャック・オー・ランタンみたい
「ろうそく出せ出せよ 出さないとかっちゃくぞ（引っ掻くぞ）
おまけに噛みつくぞ」
ねっ？何かに似ていないだろうか
ハロウインのあれさ
「トリックオアトリート」
お菓子をくれなきゃイタズラするぞ
こっちだってろうそくを出せって言っているけど
本当に欲しいものはお菓子なんだ
それぞれの家では小さな袋にお菓子を用意して
家の前で声を揃えて歌う子供たちにそれをくれる
くれなくたってイタズラもしないし引っ掻きもしない
もちろん噛みつかない
だってみんながお菓子を用意して待っていてくれるんだもの
こうやって七夕の夜を楽しみにしていたから
星の良く見える夜になってもらわないと困る
けど思い出しても雨模様の七夕はなかったようだ
北国とは言え８月になると夜も寒くはないからちょうどいい
雨になると織姫に会いに彦星が河を渡る事が出来ない
せっかく一年に一度会える日なのに
なんで雨だと会えないのかな
少しの雨で渡れない船なんて
船が小さいのか天の川が大きすぎるのか
昔の大井川みたいに歩いて渡るわけじゃあるまいし
空の星を眺めていて
いろんなお話を考えた昔の人達って凄いよね
せめて七夕が晴れになるように空にお願いしようかな
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