五勝手屋羊羹
これが思いでの羊羹
昨日は母の誕生日だったので羊羹をお供えした
この羊羹は江差町の五勝手屋本舗のものだ
その頃に売っていたのは
函館にあった棒二森屋と言うデパートと
これも今はもうなくなった
五厘沢村にあった温泉の売店で売っていただけ
子供の頃の私は羊羹が嫌いで
なんでいつも買ってくるのだろうなんて思っていた
羊羹は嫌いだったけど
端の砂糖が固まっているところは食べていた
それがいつからか甘いものって言ったら羊羹になった
今は良い時代でネットでも宅配でもこの羊羹が買える
他にも売っている所はあるんだろう
この羊羹は糸きり羊羹っていって
容器についている糸で羊羹を切って食べるので
洗い物がいらない
残ったものもついていた蓋をかぶせて取って置ける
なんて言ってもこういうものは
残った分を包むのも大変だし
切る時に使ったナイフなんかは乾いたら洗いにくい
今は好きで食べる羊羹だけど
どれだけ嫌いだったか
まず第一に小豆が煮える匂いが嫌いだった
近所にあんこの工場があって
風の向きによって小豆の煮える匂いがしてくる
それが嫌だった
もちろん家で小豆を煮ているのも嫌だった
そんな私の子供である娘は
小豆が好きで煮ていると喜んで母と食べていた
赤飯の小豆も好きだった
親の好みに似ないで祖母の好みに似るなんてあるんだろう
なんて言っても『ばばっ娘』だものね

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