モスクワで復活祭

　　　〇　侵攻と信仰

モスクワのロシア正教会で復活祭のお祈りがあったよ。

プーチン大統領も参加して、『世界の平和』を祈っていた。

モスクワの教会でプーチンが平和を祈るなんて、なんだか悪い

冗談みたい。

かたや、瓦礫の中で復活祭のパンを焼く女性がいて、ゼレンス

キー大統領は地下鉄の駅で記者会見を開いていた。

モスクワでは、天井の高い金ぴかの荘厳な雰囲気の教会でプー

チン大統領が十字を切っていた。

なんだか顔がすっきりして、体調が良いみたいだったよ。

ロシア正教会のトップ、キリル総主教って言うんだけどさ、英

タイムズ紙が彼はKGBの元エージェントだって言っている。

コードネームがあったからそう思われていたせいで、諜報員だ

ったのかどうかは分からない。

このおじさん、プーチン大統領のウクライナ侵攻を

「神はロシアの味方、神聖なる聖戦」

なんて称賛したものだから、世界各地の教会からフルボッコさ

れているってさ。

ロシア国内でも声をあげたいと思っている人がもっといるけど

やっぱりプー珍が怖いからできない。

このモスクワの近くの教会で、信徒と一緒に反対意見を言って

いる教会があるんだけど、そこの人達が心配だよ。

このキリル総主教、なんでそこまでプーチンを擁護するかって

言うと、ソ連時代に資産を没収されてボロボロになっていたと

ころを、プーチンが資産を教会に返したからなんだ。

オリガルヒの資金も教会に流れたから、キリル総主教は大富豪

になったんだって。

教会とロシア軍主聖堂の画像を見ると、凄いお金持ちだって言

うのがよく分かる。

教会を復興させるためにプーチンにすり寄ったのか、お金の為

だったのかは分からない。

噂だけど、総主教の腕の時計は２００万円もするし、ヨットも

持っているらしいよ。

なににせよ、プーチンが神様を信じていた事に驚いた。

プーチンの信じる神様って、どんな教えなんだろうね。