開かずの踏切

京王線のS駅前に開かずの踏切と呼ばれる場所がある。

遮断機の下りている時間が長く、利用者が渡れないとの事だ。

一番のピーク時には、1時間のうち47分も遮断機が

降りている。

せっかく遮断機があがって人や車が渡り始めても

10秒で警報音がなり始める事もある。

たったの10秒では、渡れる車の台数は2~3台くらいだ。

線路の前で待っている人の数は、田舎のお祭りより多い。

この踏切を使わなくても、う回路もあって、それを使うと

ちょうど線路の向かい側に出る。

取材した記者がう回路を試してみた。

入り口に行くには、踏切から120m歩かないとならない。

地下道の入り口を入り、5分弱かかって

ようやく線路の向かいに出た。

自分ならどうだろう。

入り口付近が通り道なら地下道を使うと思うけど、踏切から

わざわざ120mも歩いて地下道を使う事はないと思う。

私の散歩コースについて時々話しているが

田舎なんで、開かずの踏切どころか

開きっぱなしの踏切と言ってもいいくらいだ。

駅舎も無人なので、ホームに出てボーっと向かいの山を

眺めたりしている。

近くを国道が通っているけど、そこも似たような感じ。

確かに車はそこそこ走っているけど、夜になると

ばったりと途絶える。

車が走っていなくても、押しボタン式の信号がある。

これは夏の交通量が多い時には必要だ。

けど、今の時期はどうだろう。

左右を見ても車が走っていない。

けど、そういう時こそ信号のある所を渡る。

すごい勢いで走って来る車があるからだ。

押しボタンを押してもなかなか信号は変わらない。

その時によって変わる時間は違うけど

おそらく5分位はかかっているだろう。

押してから、次のバス停まで歩く時間があるのだから。

夜中の散歩でも、私は押しボタンを押して

ジッと立って待っている。

誰もいない田舎の道路で、そこだけ明るくなっている

押しボタン式信号機の下に、女性らしきものが

立っているとしたら…それはわたしだ。

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