釧路湿原がソーラーパネルの海に

釧路湿原って言ったらタンチョウヅルが飛んでくるところ

そんなイメージがある

他にも漫画釣りキチ三平にも出て来る

とにかく広大なところにいろんな動植物が生きている国立公園だ

キタサンショウウオという絶滅危惧種も住んでいるけど

太陽光発電所がここ数年増加したせいで

生息できるエリアが少なくなって

4年前には絶滅の危険が増したと報告されている

クリーンエネルギーだとか自然との共生だとか

とても耳障りの良い言葉でソーラーパネルが増えている

道路を走っていると目の前の小高い丘には一面のソーラーパネル

住宅街を入っていても道路の端からソーラーパネル

それが道の両脇に設置されている

釧路湿原には建物を建てられないという決まりがあって

その決まりのすきを突いたのがソーラー発電所だ

建物じゃないので良いだろうって事だ

けれども無断で発電所を立ててしまったところもある

人の目に触れないような場所に建ててしまっている

ソーラーパネルと言う名前を聞いたのは30年ほど前になるだろうか

新築の家の屋根や畑の中に個人用のパネルが並んだのは

それから間もない頃

それでも豪雪地帯とも言われる我が地域では

雪に包まれる季節が何か月にもなる事から

太陽光発電は適さないのではと設置は少なかったように思う

それに自宅の屋根につけるだけでかなり高額になる

それに一度つけたからと言っても途中でメンテナンスも必要だろう

もし使わなくなった時はどうしたら良いのだろうか

確かにクリーンな電力が確保されて

余剰電力は売る事が出来るなんて魅力的ではあるけど

やっぱり雪国には適さない

釧路は平地が多いだろうし雪も少ないけれど

こんなソーラーパネルの海にツルは住めるだろうか

サンショウウオも他の動植物も住む地を追われていなくなってしまう

こんな事で何が自然との共存だろうか

積雪で数年前に設置したパネルがすでに破損している所がある

わずか数年で雪に押しつぶされての破損

上手く稼働していても耐用年数は30年くらいと言われている

それを撤去するのにどれ位の費用が掛かるだろうか

そもそも設置した会社がその頃に存続しているという保証はない

すでにどこの誰が土地を購入してパネルを設置したのか

分からなくなっている所が多いようだ

ひとつづつ挙げていたら日本全国ではきりがない

これから太陽光発電のパネルを設置するために

山を切り崩して広く赤土がむき出しになっている

無残としか言いようがない

山を崩していたら

山に住む動物も山から下りてくる他ないだろう

事が今に至ってはパネルの問題だけでは済ませられないだろう

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