ペットの安楽死

治る見込みがない病気が見つかって、

痛みで苦しんでいたら、

安楽死という選択があります。

何が正解という答えはありません。

わたしは、緩和ケアを選択しました。

見つかった時には、肝臓、脾臓に

腫瘍がありました。

腹水、胸水が溜まって呼吸も早く

見ていてもつらかった。

耳の中も真っ白で、極度の貧血状態でした。

腹腔内のどこかで出血していると思われる。

いわゆるDIC播種性血管内凝固症候群で、

多臓器不全を起こすでしょうと言われました。

ICUで穏やかな呼吸をして眠っている彼女をみて

そのまま入院させて欲しいとお願いしましたが

かかりつけ医は、入院中に呼吸が止まったら

かわいそう。

家で看取ったほうが良いでしょうとの事。

点滴や注射をしていただき、

家に連れて帰りました。

しばらくは眠っていましたが、痛みが出てきた様子に

いただいた痛み止めの薬を飲ませました。

いつものように、隣にふとんを敷いて寝ました。

11時半頃に呼吸を楽にする座薬を使い

ずっと、背中やおなかを撫でていました。

ふと気づくと、いつものように

前足を揃えて顎をのせて、私の顔を覗き込んで

いました。

それを見て、楽になったのかと安心して

ウトウトしてしまいました。

静けさに違和感を感じて見てみると

眠っているようだけど、背中が動いてなくて。

3時7分でした。

こんな状態がずっと続くとしたら。

いつ終わるかわからない苦しみが続くとしたら。

わたしはどうしたでしょう。

緩和ケアでは、痛み止めや呼吸を楽にするために

薬を使う。

そうすると、呼吸抑制が起きて死期が早まって

しまう。

緩和ケアという名のもとに、安楽死を選んで

しまったんだろうか。

それなら、はじめから安楽死を選んだ方が

良かったのだろうか。

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