気動車と友人とお茶

元同僚からお茶の誘いがあった

10時にコンビニで待ち合わせねと

近所にお茶を飲めるようなところはない

コンビニ前でコンビニのコーヒーを飲む

なんてのも、どうも落ち着かない

待ち合わせ場所の変更、近くのJR駅

コーヒーを飲みながら、鳥の声をBGMに

駅正面玄関の階段に座り、おしゃべり

電車は1時間か2時間に1本しか来ない

人も通らない

当然、無人駅

しばらく経った頃、遠くに警笛の音

電車がホームに入ってきた

友人は、はっとした表情で後ろを

振り返った

わたしは「ここ、駅だから」と

小声で話す

「あ~、駅だものね」と友人

あまりに静かで、鳥の声しか聞こえない

ので、声も小さくなる

そんな場所でのティータイム?

あっという間に1時間以上経っていた

「ここ、ホームに入れるの?」と友人

「どこからでも入れるよ」とわたし

ホームに入り、向かい側の森を見上げる

濃い緑で、覆いかぶさってくるような森

名前のわからない鳥の声が聞こえる

亡くなった愛犬とここに来て

ボーっとしていた事を話す

半袖でちょうど良い、心地よい風と音

やっぱり外に出るのは気持ちが良い

『コンビニでお茶』のお誘いしてくれた

友よ、ありがとう!

JRの駅だから、当然のように電車が通る

けど、電車ではないらしい

車両の中にエンジンを積んでの自走式

というらしい

ディーゼル車…気動車というのか

遠くに聞こえる警笛の音と踏切の音

それが消えるころに

スーと滑り込んでくる、気動車一両

2両連結を見たなら儲けもの(何が?)

本物の(?)列車なら、口開きかげん

になるくらいの田舎

けど、この土地が好き

「またお茶しようね」と

友人は帰っていった

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