小さい力持ちちゃん

最近の大雪で、スタックした車をけん引する四輪駆動のYouTubeが多い

ように思えて、昨日からでもずいぶん見ている。

わたしは軽四輪のジムニーに3台乗っていた。

1台目は貨物仕様のジムにーで、荷台に折り畳みの小さい椅子がついて

いて、何より良かったのは、車税が貨物で安かった。

けどね、厳密には2人乗りなんで2台目からは貨物はやめた。

それでも軽四輪は税金が安いからね。

住んでいる所が雪国で大雪になる所なのと、仕事で夜中に行ったり帰ったり

するんで、除雪が入っていない時も走られるジムニーは安心。

すごい大雪で、国道のどこも除雪が入っていなくてもジムにーなら大丈夫。

新雪なら、前のバンパーまで雪があっても埋まることなく走っていられる。

ただ一度停まると、走り出すのに少し手間がかかるかも。

手間って言っても、少しバックしてから雪を踏んだ前の方にタイヤを乗せて

走るだけで大したことではない。

この時は絶対にアクセルは強くは踏まない。

積雪の中、アクセルを優しく踏んで走っていると、何かで停まりたい時に

ブレーキをかけなくても雪で自然と停まる。

平地でもアクセルをいっぱい踏むと滑るので注意。

ホワイトアウトになると、前を走っている車のテールランプが見えなくなる。

動画で、吹雪が酷いって言っている事があるけど、はるか前を走っている車

のランプが赤く見えているうちはホワイトアウトじゃないよ。

本物は、どこを見ても真っ白で、異世界にでも迷い込んだのではと錯覚する

ほどだ。

こんな時は、絶対にとまったら危ない。

テールランプが見えないって事は、後ろの車からも見えていないから、停まっ

たら危険だ。

車が軽いので悪い道路でスタックする事はないが、私の未熟さからか大変な

目に遭った事はある。

夜になって道路が凍った頃、車幅が狭いので轍にそって走るか、思い切って

轍を抜けて走るか迷った時、車の力が強くて軽いせいか除雪した後の雪山に

乗り上げてしまった。

乗り上げたって言うより、乗っかてしまった。

タイヤは前も後ろも接地していないし、雪山の高さは1メートル以上あった。

市街地から離れた場所だったけど、見えた明かりに向かって歩いたところが

『開発局』、冬は除雪をしてくれるところだったので、すぐに助けてくれた。

後日あらためてお礼に伺ったのは言うまでもない。

動画でスタックしている車を見ると、ハンドルを切ってアクセルを全開に

しているようだ。

ハンドルはまっすぐにしていた方が良いように思える。

私の住んでいる地域は、そばに砂浜がある。

広い砂浜なので、何台かの四輪駆動車でテストを開いている事もあったが、

四駆の雑誌を出しているところで、砂浜はジムニーが一番と言っていた。

私は自分の運転もジムニーも過信する事はないので、砂浜に乗り入れる事

は絶対にしない。

けど時々は間違って砂浜に入ってしまう車がいて、押したりけん引ロープで

引っ張ったりして出してあげていた。

大体のところ、ジムにーは相手が大きくても力持ち。

埋まっていた所から脱出した途端に、押していた私たちに砂をかけて逃げる

ようにいなくなった車が居たり、お礼と言ってビールを1箱持ってきた人も

いたが、私以外は飲めない人ばかりだったので、有難く一人で頂いた。

ある夏の夜、そろそろ寝ようかなって言う時間、インターフォンを連打する

音がした。

ドアを開けると「おやっさん居るかい?」見知らぬ男性が家の中を窺うように

立っていた。

はぁ?おやっさんって誰?

家を間違えているのではと言うと、ジムニーを示して「おやっさん居ないの?」

いないなら鍵貸してだって。

おやっさんもいないけど、カギを貸す義理もないし、なにしろ態度が気に入ら

なかったんで、近くの駐在所を教えておかえり願った。

夜中に来られて鍵貸せって言って貸す人っているのだろうか?

湿った雪の所ではなくて、サラサラした雪ならかなりの積雪にも強いジムニー

は、小さな力持ちちゃんで味方になるよ。

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