恵方巻と撒かない豆

今日の夜は、義妹からの招待を受けて弟宅で恵方巻を食べた。

毎年、イベント毎に誘ってくれる。

今年は北北西を向いて食すると言う事で、弟夫婦と3人で玄関の方を

向いて食べたが、いつもの事だがなかなか慣れない決まり事だ。

少し前まで、ひざ痛と共に顎関節症にもなっていたので、稲荷ずしを

食べるにも口に入らなかったけど、それが治った今は昨年と同じに恵

方巻を食べられるようになって良かった。

「豆食べるでしょう?」と妹。

「え?なんの豆?」

そうか、今日は豆まきだったよ。

節分について、けっこう調べていたんだけど、いつの間にか頭の中は

『恵方巻を食べる日』に変換されていた。

七福豆、以前は夷豆って言ったような豆と銀杏豆を食べて、大豆は撒

かずに枡から美味しく食べた。

まだしばらく寒い日が続き、雪も多いとの事だが、暖かい部屋の中で

恵方巻を食べられる事に感謝しなければ。

この恵方巻を食べると言うのは、我が家ではさほど前からの事ではな

いけど、豆まきに関しては物心がついた頃にはやっていた。

ただ、豆まきに『大豆』を撒くと言うのが分かった時には、かなり驚

いたのを覚えている。

他の地方はどうなのか分からないけど、私の周辺では落花生を撒いて

いた。

落花生だと床に落ちてたのも拾って食べていた。

勤めていた施設でも、落花生を撒いていた。

落花生だと殻に包まれているから、拾ったのも食べられるんだよね。

それに大豆を撒いた後に、お掃除で取り残した豆を踏んでしまったら…

痛いだろうね~。

豆まきのあの掛け声?だけど、「鬼は~内」「福は~内」って掛け声を

かける地域があるそうだけどね、宮城県や奈良県の一部が有名らしい。

秋田県のなまはげも、神様に姿を変えた鬼だと言われているように、日

本の鬼は邪悪な物ばかりではないんだって。

神社や地名、苗字にに鬼と言う文字が入っている所では、昔、鬼を祭っ

ていた名残から「鬼は~内」って掛け声なんだって。

『日本昔話』の鬼が出てくるお話も、全部が全部、悪い鬼じゃなかった

と思った。

『泣いた赤鬼』は、人間と仲良くしたい青鬼の為に、悪い鬼になって青

鬼にやっつけられるふりをするってお話だったようだけど。

あのお話は、泣きながら走って逃げて行く赤鬼の挿絵が、凄く可哀そう

だった。

何かいい方法はなかったのかなって子供ながら思った。

こうしてみると、日本の昔話は考えさせられるものが多い。

『舌切り雀』『花咲かじいさん』『こぶとりじいさん』なんかもそうか

もと思う。

けど、悪いおじいさん、悪いおばあさんと言われた方も可哀そうだなって

思っていたよ。

お話の中で、改心してみんなと仲良くなる場面も付け加えて欲しかった。

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