よく言ってのんびりしている
悪くいうと僻地
そんな地域にいるせいか
野生動物の話はよく聞く
鹿がコンビニの駐車場に座っていたとか
道路を走り抜けたとか
実際に車の前を走っていった時は
あの大きい体にドスドスっていう大きな足音には
怖い思いをしたものだ
近所の畑にはビニールハウスの中まで鹿が入り込む
収穫間近の作物を食べにくる
そんな話をほぼ日常的に聞いたりする
最近はこんな田舎町じゃなくて都市部にも
鹿が出没しているという
民家の敷地で鹿の一家がくつろいでいたり
道路を爆走していたり
鹿と追突したら車なんか即廃車だ
そんな鹿が10頭20頭で草地に入り込んでいる
牛を育てている牧場の草地には
100頭を超えるような大群が入り込み
あちこちで草を喰んでいたり寝そべっていたりと
さながら自然動物園の様相だという
牧場に付随する草地は
育てている牛用に作っているところで
肥料を漉き込んで土を耕して種を蒔いてと
人の労力が多くかかっている
知人の牧舎では牛用にとうもろこしを育てていた
もちろんそれだけでは足りないので
牧草ロールを買って牛に与えている
牛のために育てている草を鹿に食べ尽くされるために
いつもより多く草を購入しているけど
その金額は数千万円になる
ある牧場では7千万円と言っていた
去年までは熊に怯えて
今年は鹿に荒らされている
猟友会の方も見回りには出るけど
あの数の鹿はどうしようもないと手を挙げている
熊は熊牧場にいて手を叩いて餌をねだる
そんな姿だけを想像しては暴力的なまでのクレームを
入れてくる輩がいる
鹿にしてものんびりと草を食べているだけだから
そんな事を言ってくるだろうけど
地元ではそうも言っていられない事を
理解してほしいものだ
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