昔は少し田舎に行くと、ホタルって結構見ることが出来たと思う。
子供の頃に母の実家がある田舎の家に行くと、夜になるとホタルが
飛び交っていた。
夏なので、家の中に蚊帳をつって、その中にホタルを放したりしたけど
今考えると可哀そうな事をしたと思う。
幼虫から土の中でさなぎになるまでの約11~12か月間、ようやく羽化
して飛び立ったら、10日前後で一生を終えるのに、それを捕まえていた
のだものね。
成虫の間は水しか飲めず、産卵したら2~3日で生涯を終えてしまう。
そんなホタルを捕まえていたんだものね。
ホタルが光るのは、子孫を残すためのパートナーを探している為なのに。
ホタルは静かな綺麗な水のある所を好むそうだけど、今、そういう場所は
とっても少なくなっている。
他にも条件があるけれど、何にせよ、ホタルが自然に繁殖できる場所は減少
している。
私の田舎でも、いつのころからホタルがいなくなったかは、はっきりと分か
らないけれど、川の護岸工事をしてからだはないかと思う。
不要な護岸工事で、ホタルの生育場所を亡くしてしまうなんて残念な事。
日本で、自然な環境でホタルが鑑賞できる場所は何か所しかないと聞く。
また、不思議な事に、同じ種類のホタルでも、光る間隔が地域によって
違うそうだ。
東日本では4秒、西日本では2秒と違いがある。
ホタルがいなくなったと言うことは、綺麗な自然が損なわれて行っている事に
他ならないと思う。
今の子供、これからの子供の為に、美しい自然は残していくべきだし、そう
する事が蛍の生育環境の保護にもつながると思う。
ホタルの保護だけの為ではなく、綺麗な川や山を残して欲しい。
そういう所で遊んだという思い出を持たせたい。
ホタルの群舞、見せてあげたいな、子供たちに。
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