先日、ロシアによるブチャでの虐殺が発覚したが、それより以前に
起きていた事がある。
キーウに住むジャーナリストによる発信だ。
さかのぼる事ひと月前の3月4日、この男性の実家がロシア軍の司
令本部とされたという。
防空壕での音声を聞くと、ドアをガンガンと叩く音に続いて銃声が
聞こえていた。
この部隊は、男性の父親の頭を撃ち、その後、母親を地下に閉じ込
めて家を指令本部にした。
自分たちにとって脅威になりそうな人…主に若者を殺したという。
この時の殺害は、まるで遊びのようでもあり、スナイパーの訓練で
もあったようだと。
シェルターに手りゅう弾を投げ入れ、投降した夫が銃殺されたとの
妻の話もある。
今回のブチャでの虐殺以前にもこのような事があったののは明白で
ブチャでの出来事は氷山の一角と言えるだろう。
この虐殺に対し、ロシアのタブロフ外相は欧米諸国のフェイクニュ
ースであり、ロシア軍が撤退した後に路上に置かれたと話し、国防
省も強く否定している。
しかし、本来は攻撃してはいけない赤十字マークをつけた、支援物
資輸送中のトラック10数台を攻撃し略奪を行った事も事実だ。
また、遺体の手が動いていた、バックミラーに映っていた遺体が起
き上がったとも弁明しているが、これを覆す証拠も出ている。
これらの行為を行った部隊は判明しており、名前、階級、出身地ま
でが明らかにされており、総勢1600名になるという。
これらの事実を否定しているロシアは、次に何をするのだろう。
自軍の死傷者の数さえもごまかしているロシアにとって、この部隊
は存在してはいけない部隊となった。
これから東部に戦力を集中させたいロシアは、この部隊を最前線に
送り証拠隠滅を図っているのではとの情報もある。
〇 ゼレンスキー大統領による安保理での演説
ロシア軍と彼らに命令した人は、ウクライナでの戦争犯罪について
ただちにに裁判にかけられなくてはならない。
第二次大戦以来、最もひどい戦争犯罪を目の当たりにしている。
ブチャでの虐殺は一例に過ぎない。
国連の果たす役割は終わったのか、国際法の時代は終わったのか。
〇 EU
追加制裁として、石炭の禁輸を6日発動の予定。
EUの港への、ロシア船舶の寄港禁止、木材と海産物の禁輸
をあげている。
● ロシアのネベンジャ国連大使
ロシアの兵士と軍に対する膨大な量の嘘であり、これらの事は、
ウクライナ過激派の犯行である(と強調)
軍事作戦が進んでいないのは、民間人を標的にしていないからだ。
(との主張を崩していない)
● 中国もフェイクであるとロシアを擁護した。
が、その後、弱い口調でロシアへの非難を述べていた。
〇 日本政府のコメント
戦争犯罪者と呼んでも良いと思います。
制裁というものは検討すべきと考えています。
(原稿を読みながら、歯切れのない口調)
〇 ジョージアからのロシア軍の援軍?
ジョージアは、ロシアが日本を『非友好国』であるとした後に、
大使を通じて、日本はジョージアの『非非友好国』であるとの
ツイッターをあげた国だ。
今回の軍は、ジョージア国内に親ロシア派が建てた南オセチア共和
国からの派兵で、ウクライナにおけるドネツク共和国と同じ括り。
しかし、多くの国は国家承認していない。
ロシアは、マリウポリを制圧して、ウクライナの東側を自国のもの
としてオデーサを含めてウクライナを陸の孤島にしようとしている。
海を奪った後は再度の侵攻が有利になるからだ。
〇 ロシア、これから何を画策?
ウクライナの隣にモルドバと言う国がある。
モルドバと言う国はヨーロッパで一番貧しい国と言われている。
輸出はワインだけという国だが、避難民を34万人受け入れている。
いま、この国に対するロシアの出方が注視されており、近辺を航空機
でジグザグに飛ぶなどして、警戒している。
米国連大使はじめ、他の国の要人も訪問しており支援している。
日本でも、今月5日~11日までの予定で4名の調査団を派遣し、様
様な視点から人的支援の可能性を検討すという。
(また出ちゃったね、可能性の追求)
この国の中のウクライナ寄りに、ロシア系住民が住む沿ドニエストル
共和国と言う場所があってロシア軍が駐留している。
共和国とは名乗っているが、未承認地域で国とは認められていない。
今までの経緯から、ロシア系住民が助けを求めているとの口実で、モ
ルドバへの侵攻が予想される。
モルドバが攻略されると、ウクライナはほとんど囲まれた形になって
隣のルーマニアやポーランドも危険になって来るので、モルドバでの
警戒態勢がとられているという事になる。
〇 ロシアの物価についてのコメントがあった。
経済制裁受けてるって言うけど、ロシアの国民はあまり困っていないん
じゃないの。
自給自足だし、物価も安いし<というコメントがあった。
2019年のタタール人の投稿からみると、平均の月収は68000円
とうたわれているが、これに対して一般はそんなに貰っていないと反論
している。
その地域の50%以上が、月35000ルーブルで日本円に換算すると
約50000円だという。
いま、紙屑同然になっているルーブルだ。
自給できるものとそうでないものがあるのは当たり前。
今まで輸入出来ていたものが出来なくなり、物によってはどんどん高く
なっているという。
一人の独裁者の間違った判断で、一般の若者を戦争に追いやり、虐殺と
言う狂気に追いやったのは確かだ。
そして、独裁者を妄信する事しかできない国民をも追い込んでいる。
〇 ボランティアの支援
キーウからブチャへ、薬や日用品を届けているボランティアの男性がい
るが、海外からの支援は時間がかかるとの事ではじめてたそうだ。
必要な物を聞き出して、キーウで買い、小回りがきく電動ミニバイクで
届けているそうだ。
ブチャでは、自転車やバイクに乗ったままで銃撃された遺体もあったと
いうので、心配だが明るい話題ともいえる。
ウクライナだけでなく、他の国の独立を守り一刻も早い停戦を望む。
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