ロシア 兵士の装備

森のなかの一本道に沿って、白い物が並んでいる映像を

見ただろうか。

何十、いやそれ以上、はるか向こうまで両側に並んでいた。

説明では、徴兵された人達が一時的に滞在する場所だそうだ。

屋根はないし、テントもない、ただ屋外にベッドが並んでいるだけ。

これから冬に向かおうというのに、徴兵された人をそこに

寝かせようとしている。

21日に大統領から部分動員令が出された当日には

すでに徴兵の紙を送っている。

翌日からは、動員反対のデモに出た人を前線に送り

子供を迎えに行った父親をその場でバスに乗せて徴兵した。

他にも無理やり、理不尽に徴兵している。

その徴兵に従った人達に対しての入隊時の説明が酷い。

  靴と制服は支給するが、他の物は自己調達するように。

  アーマー、防寒具、リュックは大小2つ、食器、薬

  救急セット他。

  笑いごとと思えたけど、銃創に入れて止血するために

  女性の生理用品を持ってくるようにと説明していた。

  妻、恋人、母親から安い物でいい。

こんな状態で、30万人分の弾薬やレーションが用意出来る

のだろうか。

まず無理だろう。

レーションに関しては、侵攻当初にロシア兵が捨てて行った

空き箱を見たところ、賞味期限が7年から10年以上切れていた

ものが見つかった。

侵攻当初からのロシア政府の意向は、不足している物があれば

現地調達という事なのだろう。

食品の調達のみならず、電化製品や貴金属、衣類に至るまで

盗んで家に送ったり、ベラルーシで売っていたという。

トラックに山積みにした映像やベラルーシの宅配業者に

運び込んで梱包している様子が監視カメラでとらえられている。

当初からこうなのだから、今の状態では用意するのは無理だろ。

頭数だけ集めた兵士は食料も防寒具もない状態で

ウクライナの前線に捨てられに行くのだろうか。

捕虜になった兵士からの証言では、前線で上官に

意見をしたところ、その部隊全員が責任を取らされ食事は

少量を一日2回、水も少量になった。

トイレも制限されて、まるで人が増えた収容所のようだったと。

半年余りロシアに占拠されていた、ハルキウ近くの

バラクレヤだけど奪還されても問題が残っている。

隣同士に住んでいた男性2名が出てきて証言していた。

1名は、ロシア兵が家に入って来た時に、ウクライナの制服を着た

息子さんの写真を見つけて暴行を受けている。

もう1名は、並んでいた時に、近所の人が男性を指さして

身内がウクライナの兵だと教えた為に暴行を受けた。

ここからも集団墓地が見つかっており、警察署の地下に常に

40人位が収容されており、常に悲鳴が聞こえていて

その声が外に聞こえるようにしていたという。

こういう収容部屋は、この地域だけで10ヵ所はあったもよう。

密告されてロシア兵に暴行を受けた人、密告する人。

まるで、NKの密告制度のようだ。

この2人の男性は、生きてみんなに話すことができているけど

中には密告されて暴行を受けて亡くなった人達もいるだろう。

集団墓地の中には、成人だけではなく子供の〇体もあったという。

わが身可愛さの密告なのか、ロシアに共感しての密告なのかは

分からない。

目に見えないだけで、一つの街の中に密告した人と

密告者は誰なのかという疑心暗鬼に陥った人が暮らして行く事は

簡単ではないだろう。

ロシアの悪行が白日の下にさらされた時に、密告者が後悔して

くれる事を願う。

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