ロシアからの脱出

ロシアでの一部動員令が出てから、ロシアを脱出する人が

増加している。

動員は、当初30万人という事だったが120万人を

目安にしているようだ。

動員は都市部からは少なく、北方領土からも動員されている。

まだまだ動員が続くと思われる中での、ロシア脱出に繋がった。

連日、フィンランド国境に動員逃れのロシア人が殺到した。

フィンランド政府は、多くのロシア人を入国させることが、

国際的な立場を危機にさらすとの考えで、観光目的ビザでの

ロシア人の入国を原則的に禁止とした。

陸路で越えられるのはジョージアだけなので、現在はそこに

たくさんのロシア人が集中している。

国境の前には長い車列が出来ている。

一向に進まない車に、自転車や徒歩での越境を試みる人も

いて、国境近くでは自転車を一台12万円で売り出したという。

車の列の間では、割り込んだ!いやそっちが先!ぶつかりそうに

なった!などと言い合いになっている事もあった。

ジョージア側でも、ようやく国境を越えたと疲れた表情の人が

たくさんいた。

そんな中に子供連れの夫婦がいたが、妻の方が

「ここに6日間もいるの!その間、誰も声をかけてくれなかった!」

とジェスチャー混じりの興奮した様子で記者に訴えていた。

ウクライナの難民が国境を越えた際には、どこでも支援キャンプが

たくさん並んでいて、ボランティアが案内していた事と比較

しているんだろうか。

けど、少し考えたら分かる事。

ジョージアでは、ロシアに軍事進攻されて国土の20%を

不当に占領されており、そこを独立国にされている。

自称独立国とジョージアの国境は、いまだに少しづつジョージアに

侵略してきており『這う国境』と言われている。

また誘拐も起きているという。

連れられてきている子供は可哀そうだし、動員逃れでもようやく

安心できるところに来られたという気持ちは分かるけど

自分たちの国が侵略して攻撃して国土を略奪した国が

もろ手を広げて自分たちを歓迎してくれるとでも思ったのか。

入国させてくれただけでもありがたい事と思って

謙虚な気持ちになれないのだろうか。

ちなみに、30日までロシア人を入国させていたフィンランドも

ロシアに国土を割譲されている。

なににせよ、子供連れで後の事を何も考えずに来ていた事に驚く。

ジョージア市内にいた若者は、お金を持っていないのでと

野宿していた。

市内のホテルは金銭的に余裕のある人たちが予約しているために

どこも満室だという。

又、需要が多くなったので、借りるための部屋も価格が上がって

おり、ジョージアの人達が困っているという。

30日に赤の広場で行われたロシア大統領の

身勝手な4州併合宣言では、4州の併合は特別軍事作戦の成果

だとしているけど、観衆の暗い表情が気になった。

ウクライナに対しては、戦闘行為をやめて交渉の席に着くように。

けれども交渉とは言っても、侵攻当初の条件は変えていない。

なので、今回ウクライナがNATO加盟を申請をしたことは

良かったと思う。

今回、ロシア大統領は正面のひな壇横のドアから入って来た。

最初の大統領就任の時は、クレムリンの正面から歩き出して

あの長い長い赤い通路を、いつ到着するのかと思うほど歩き、

ひな壇に上がった。

その時の歩き方と比べると、すっかりと力がなくなった。

それでもプー珍は今の動員を辞めないだろうし、デモを

弾圧する事も止めないだろう。

後は国民が反プー珍、反戦争を訴えるしかないだろう。

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