夜のお仕事とゆかいな仲間

「〇〇ちゃん、私ったら恥ずかしいことしたの」

ある夜に同僚が言って来た

商店街をぶらぶらしていてコーヒーが飲みたくなり

小ぎれいな店舗を見つけて入ったそうだ

一人でそういう店に入った事がないので

本当に思い切って入ったそうだ

なれている風を装って椅子に掛けて

「コーヒー下さい」

そうしたら店員さんが

「お客様ここはカットサロンです」

それは恥ずかしかっただろうね

ごめんなさいって言って店を飛び出したってさ

別の夜に別の同僚が

「ちょっと聞いて!」と言ったきり

笑ってなかなか言い出せないでいた

「今日ね妹が泣きながら電話をかけてきたの」

泣きながらの電話になんで笑っているんだろう

  妹「姉さん!姉さん!うちの息子!ウワ~ン!

    ウっウッウッ」って泣いてたそうだ

  妹「〇ン、〇ンなんだって息子

    病院言ったら言われたの~

    こうがんだって!」

曲がりなりにも姉は看護師

普段から仲良しの姉妹

聞いてすぐに姉は理解し妹に教えたそうだ

この姉さんがある日カニを持ってきてくれた

私が好きだと思って持ってきたそうだ

私が食べるのを見ていて「美味しい?美味しい?」って

食べ終わってしばらくしてから

おもむろに自宅に電話をして

「とうさん、食べて良いよカニ」

なんだったんだか

私は自分の親にも言われた

何を食べても大丈夫だよねって

誰からか突然にダム見学に行こうって話になった

朝の仕事終わりに合わせて子供たちを連れてきてもらう

同僚の夫君に

駅前からバスに乗って出かけたけど

私たち以外誰も乗っていないので貸し切り状態

子供たち3名と親たちでバスの後ろに陣取る

親たちは夜勤明けだからバスの揺れが心地よい

子供たちは元気で窓の外を眺めている

「あっ!パンツのフルタだ!」

いやいやフルタさんに申し訳ない

それはパンツじゃなくてタンスだよ花嫁タンス

3人でCMの唄をうたっている

他にお客さんが乗っていないから良いだろう

「パンツパンツ!パンツのフルタ!花嫁パンツのフルタ!」

よく色々なところに行った

けどいつもみんなは眠気と戦っていた

なにせ出かけるのは夜勤の明けた朝だもの

翌日は又夕方からの夜勤だもの

夜勤の明けしか行く日がなかったんだよね

夕方からの数時間は日替わりでDRが交代で来る

今日は会議で…とかって大皿のオードブルが届く

それも2皿ほど

お月見になるとそれぞれのDRお勧めの店舗からの

『月見まんじゅう』が届く

5~60個も届くと食べきるのがたいへん

夜勤者は5名だから

朝までかかって一晩中お饅頭を食べたものだ

後になって思ったのは

食べきらなくても良かったんじゃないかって事

    

   

コメント

タイトルとURLをコピーしました