北限の栗林

北限の栗林

何か映画の題名にでもなりそうな名前

こんな大層なところで栗拾いをして

生の栗を食べていたなんて

焼き栗も茹で栗も好きだけど

栗は生で食べるのが一番好きだ

この栗林は小樽市にある

右手に手宮バスターミナルと言うのを

見ながら正面の坂を登っていくのだけれど

それは酷い坂でおおげさに言うと

膝に鼻がつくのではと思うくらいに身体を

前に傾けて登るような坂

その坂を登った途中にあったのが小学校で

ほぼ登り切った所にあったのが中学校

当然のように義務教育の9年間は

その坂を登らないとならない訳で今考えても

本当に酷い坂だった

最大斜度は24%

車で登っても途中で止まると上がれなくなる

のではって思うような坂道

もっとも途中で止まってみようなんて思わない

その坂の中ほどの右手に見えてくるのが

手宮公園の栗林

そこに行って地面に落ちている栗を拾っては

中身を食べていた

周りをイガに守られているんだから

他の果実よりは綺麗だって勝手に思っていた

花見に行った記憶もあるけど

なにせ坂道だから安定しない

買ったばかりの魔法瓶を落として

使えなくなったのも思い出

その頃は保温機能がある水筒を魔法瓶って言って

中面がほぼガラスみたいなもんだから

拾った時にはガシャガシャと音がして悲しくなった

おそらく母親の方が悲しかっただろう

栗林の中にコンクリートの四角いトイレがあって

その前には四角く水をたたえたプール?みたいなもの

があった

今で言う都市伝説みたいなものがあったから

そこには近づかないように

目に入らないように避けて通った

何にせよ

子供たちだけでいくなんて今考えると

とんでもない事だったと思う

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