明日11月11日は亡くなった父の誕生日だ。
今月11月24日は亡くなった母の誕生日だ。
毎年何かしらのプレゼントを渡した。
父は甘いものが大好きだったので、探すのは簡単。
一度、30cmほどの『中華まんじゅう』を買ってきた。
「あ~ごっそさん、凄いな~」
と喜んでくれたが、だいぶ勘違いをしていたようだった。
「作ろうと思って台所に行って開いたら、魚でなかったんだな」
誕生日のプレゼントに魚はあげないよね、普通は。
あんこがぎっしりと入ったそれは、凄く嬉しかったらしく、
何回かに分けて食べたようだった。
そんな時に困るのが母の存在だ。
「なんで父さんにばっかり、母さんにはくれないの」
だって父さんの誕生日だよって言っても、なかなか納得はされない。
仕方ないので母にも何かを渡す。
そうして、自分の誕生日のプレゼントも楽しみに待っていた。
父が亡くなった後の母の80歳の誕生日。
バラの花を100本プレゼントした。
食べ物より、花が好きだった母へのプレゼントには最適だと思った。
通販で頼んだので、30cm×30cmで高さは50cmくらいの
箱が届いた。
え?こんな小さな物なのと思ったのは開けてみるまでの事。
色々な種類の、色々な色のバラが全部まだ蕾の状態で入っていた。
満開になった時の様子は想像に難くない。
「こんなものくれて、勿体ないね~」
と言いながらも喜んでいたのは、表情とその後の母の行動を見ていて
わかった。
バラは翌日には温かい室温の中で、すべてが花が開いた。
そのバラを5本くらいの束にして、近所に配り始めた。
近くで聞いていると
「100本くれたの、バラの花を。こんなに要らないのにね~」
と言いながらも、嬉々として配っていた母の、少し照れたような
表情が心に残っている。
通っていたデイサービスにも持って行ったようだ。
女性に生まれたからには、一生の間にバラの花束を貰うのは
夢だと思うのは私の独断だろうか。
いや、私も欲しいと思う。
バラの花にも花言葉があり、本数にも意味があると言う。
100本は『100パーセントの愛」だそうだ。
1本は『ひとめぼれ』『あなたしかいない』
2本は『この世界は2人だけのもの』
3本は『告白』『あなたを愛しています』
と言う花言葉になるようだ。
2本は、日本人の私に言わせてもらうと、少し重いかも知れない。
この時、花言葉だけでなく、本数にも意味があると知った。
ほぼ良い意味が多いが、中には悪い意味の花言葉がある。
黄色いバラには、『不貞』『嫉妬』『薄らぐ愛』
赤に斑点がはいったバラは『戦争』
黒褐色のバラには『死ぬまで恨みます』『憎悪』『恨み』
と言う花言葉があるそうだ。
女性にバラの花を贈るときには、良く調べた方が良いようだ。
ロマンチックに思えて贈ったつもりが、とんでもない意味を
持ってしまったら、何もならないどころではない。
贈るなら、1本か3本が良いのではないか。
そして、『愛情』と言う花言葉を持つ、赤いバラなどどうだろうか。
なににせよ、女性に花を贈るときには花言葉を調べたら良い。
取り返しのつかない事態を招く前に…。
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