牡蛎の養殖地?③

ある日の朝

突然と厚岸に行く事となっていた

なっていたという言葉通りに

すでにそれは決まっていて私の意思は無関係

母とその妹弟2人にかかっては

私の意見なんて頭っから無視されている

厚岸の親類の勧めで近くにある温泉に行く事になった

近くにある温泉

この近くって言うのが曲者

私を含めて4人は生粋の北海道人

なのに近くという北海道のワードに騙されてしまった

近くとかすぐそことか

曲がったら真っすぐに行って突き当りなんて

こんな言葉を信じてはいけない

それを信じて真っ暗な山道を走って

ようやくついた温泉

私以外は少し朽ちたような温泉を楽しんだようだ

私と言えば親戚の家でお風呂を借りた

「いっぱい入れて置いた」とニコニコ顔で言う

お風呂は有名な入浴剤バ〇クリンで緑が濃かった

寝る前はサンルームから真っ暗な外を眺めながら

そこに黒くそびえる木に風があたる

サワサワと言う音を聞いていた

翌日は少し早起きをして散歩

川幅は広いけど水から石が出ているほど浅い

そこをこっちにもあっちにもサケが遡上していた

そしてそれを狙うようにカラス

カラスにも家族がいると分かっていても

つい鮭を応援したくなった

道南に行った時に橋の上に車を停めて

川をのぞきこんでいた人達を見たけど

あれもサケの遡上だったのかな

今日中には家につきたいと思い散歩は終了

帰ると親戚が何本もの塩鮭やら野菜を庭に置いて

待っていた

けれどなにせこっちは軽4輪

そこに大人が4名乗るわけだから

荷物をのせるのは遠慮したい

「あ?いらないってか!なら川に投げてけ(捨てる)」

朝からあちこちに行って用意したのだとか

頂いたものは車の後ろにギューギュー詰めて

帰路についた

そうそうこの時に母が持って行ったお土産は

たくさんの湿布薬だった

帰ってからも何回も湿布薬を送っていたっけ

さああとは家に向かって車を走らせるだけ

「帯広に友達がいるんだわ寄って行こう」

この言葉を聞くまではそう思っていた

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