ある日のこと
母とその妹弟と一緒に厚岸に行く事になった
本当に突然のことだった
行く事よりも車の運転に自信がなくて
少し心配だった
なにせ遠出は道南しか行った事がないから
厚岸って聞いて何を言っているんだ
そんな思いでいっぱい
そんな中で厚岸が牡蛎の養殖で有名だって聞いて
牡蛎が好きな私は気持ちを奮い立たせて出かけた
何よりも食欲が勝ったという訳だ
GさんとBAさん二人に私の4人で
無謀にも計4輪で出かけた
途中まで行ってから厚岸が行先じゃなくて
厚内と言うところが目的地だって発覚
みんな知っていて私に内緒だったのか
本当に知らなかったのかは分からないけど
Baさんズのことだから
知っていて知らせてくれなかったのかな
なんて今でも思っている
緊張しながらも一気に厚岸まで走ったよ
いつものことだけど後ろでBaさんズが
ずっとおしゃべりタイム
静かにしてって言っても無理なんで
聞こえない風を装っていた
後少しで到着っていう所で
小さなトンネルがあった
これは絶対にすれ違いは出来ないだろうって
そんなトンネル
どっちかがバックすると良いのかななんて
軽く考えて突入
車の往来がほとんどないようなところで
他のクルマと遭遇する事もなく通過
小さい橋を渡った向こう側が親類の家
周りには家があまりないところで
橋には親類の苗字がついていた
ずっと田舎に行くとバス停が『○○家前』なんて
そう言う所もあるらしい
家の後ろにはトトロでも住んでいそうな大きな木が
そびえたっていた
初めて会った親類同士だけど話は弾んでいた
おじさんに当たる人は母たちと同年代で
母たちの従妹と言う方は私と同年代
何回聞いてもあまり分からない
私はガラス戸を隔てたサンルームでずっと読書
是非遊びに来てとのことで訪問したけど
4人で押し掛けて申し訳ない思いはあった
港からけっこう離れたところに家があって
漁師をしていたおじさん?は
は港と家を車で往復していた
『跡取り』が欲しいとずっと言っていたおじさん
子どもは娘さん一人でご主人にあたる人は
会社勤めで漁師にはなってくれなかったそうだ
跡を継いでくれたら家と船を渡すって
何度も言っていたけど
私は漁師にはなれないしね
近所に温泉があるって聞いた3人は
行く気が満々で支度をしている
すぐ近くだという温泉は途中の案内板で
25キロとあった
5は小さな字でね
行けども行けども車は山に入って行くばかり
あ~迷ったかなと思ったところで温泉に到着
後で見たら2・5キロと思ったのが25キロと判明
田舎にすぐそことか近くはあてにならないって
分かっていたはずなんだけどね
おそるべし田舎の案内版
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