産地に行ったつもりが②

ある日のこと

母とその妹弟と一緒に厚岸に行く事になった

本当に突然のことだった

行く事よりも車の運転に自信がなくて

少し心配だった

なにせ遠出は道南しか行った事がないから

厚岸って聞いて何を言っているんだ

そんな思いでいっぱい

そんな中で厚岸が牡蛎の養殖で有名だって聞いて

牡蛎が好きな私は気持ちを奮い立たせて出かけた

何よりも食欲が勝ったという訳だ

GさんとBAさん二人に私の4人で

無謀にも計4輪で出かけた

途中まで行ってから厚岸が行先じゃなくて

厚内と言うところが目的地だって発覚

みんな知っていて私に内緒だったのか

本当に知らなかったのかは分からないけど

Baさんズのことだから

知っていて知らせてくれなかったのかな

なんて今でも思っている

緊張しながらも一気に厚岸まで走ったよ

いつものことだけど後ろでBaさんズが

ずっとおしゃべりタイム

静かにしてって言っても無理なんで

聞こえない風を装っていた

後少しで到着っていう所で

小さなトンネルがあった

これは絶対にすれ違いは出来ないだろうって

そんなトンネル

どっちかがバックすると良いのかななんて

軽く考えて突入

車の往来がほとんどないようなところで

他のクルマと遭遇する事もなく通過

小さい橋を渡った向こう側が親類の家

周りには家があまりないところで

橋には親類の苗字がついていた

ずっと田舎に行くとバス停が『○○家前』なんて

そう言う所もあるらしい

家の後ろにはトトロでも住んでいそうな大きな木が

そびえたっていた

初めて会った親類同士だけど話は弾んでいた

おじさんに当たる人は母たちと同年代で

母たちの従妹と言う方は私と同年代

何回聞いてもあまり分からない

私はガラス戸を隔てたサンルームでずっと読書

是非遊びに来てとのことで訪問したけど

4人で押し掛けて申し訳ない思いはあった

港からけっこう離れたところに家があって

漁師をしていたおじさん?は

は港と家を車で往復していた

『跡取り』が欲しいとずっと言っていたおじさん

子どもは娘さん一人でご主人にあたる人は

会社勤めで漁師にはなってくれなかったそうだ

跡を継いでくれたら家と船を渡すって

何度も言っていたけど

私は漁師にはなれないしね

近所に温泉があるって聞いた3人は

行く気が満々で支度をしている

すぐ近くだという温泉は途中の案内板で

25キロとあった

5は小さな字でね

行けども行けども車は山に入って行くばかり

あ~迷ったかなと思ったところで温泉に到着

後で見たら2・5キロと思ったのが25キロと判明

田舎にすぐそことか近くはあてにならないって

分かっていたはずなんだけどね

おそるべし田舎の案内版

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