山の中の温泉旅館                  

ニセコ町の山の中にある隠れ宿『紅葉音』(あかはね)

周りにはペンションや国民宿舎なんかがある

スキー場もあってこの地域の雪質は世界的に有名らしく

今は外国からの訪問に合わせてコンビニやクリニックも

英語対応している

同じニセコ町だけどこういうスキー場近くとは違い

少しだけ山に入った所にある紅葉音はまさに隠れ宿

ゆるいカーブに沿って少し登ると突然現れる宿

駐車場は広いから運転が苦手なわたしでも大丈夫

行ったのは5月の連休後で平地には雪は残っていなかったけど

山はどうなんだろう

連休の峠で吹雪に遭った経験が雪を警戒していた

あらかじめ道路の状況を宿に問い合わせたりしていた

この日の予約は『露天風呂付特別室』

露天風呂には心が躍るけど特別室と言う言葉にもワクワク

娘が友達を誘って行ってきたらと

平均的なところなら二人で4~5泊できるお小遣いをくれた

友人と相談して彼女曰く『メイドの土産』にと決めた部屋だ

この宿は一日12組だけのこじんまりした宿

だけど玄関から広々としてラウンジはレトロな雰囲気で落ち着く

そこにはセルフで飲めるコーヒーとココアの他にイチゴオレがあって

24時間飲むことが出来るんだけどなんでイチゴオレ?

部屋着には浴衣と作務衣を選べ足袋とソックスを合わせた物がある

部屋は凄く良かったよ

広い居間にマッサージ器があって

一段高くなったところが寝室になっていた

露天風呂付きなのでもちろんお風呂がある

部屋は入るなり温泉特有の匂いがしていた

友人とは結構よさげなところに泊っていたけど

そこは別格

入るなり少し早足になってあちこちを見て回った

部屋の一辺を占める大きな窓

二人でさ~っと窓を開いてみた

心の中ではニセコの山々が見えるだろう…

ところが見えたのは屋根に高く積もった雪

笑ってしまった

都会からなら屋根に積もった雪も珍しいかもしれない

けど一冬を雪に困らせられていたのだから

もう笑うしかないと言う訳

ひと休みしたら大きなお風呂へ

浴槽の周りや床が木製でここもレトロな感じ

桶も椅子も木製で木の香りと硫黄の香りでいっぱい

露天風呂も広くて

濁り湯の底にたまっている粘土(湯の花)でお肌にパック

そう寒くもなく暑くもない時期

首から下があったかくて顔が涼しい

これが温泉に入るのに一番好きな季節

友人とはよく温泉やドライブに行くけど

ほとんど話はしない

お互いに好きな事をしている

そんなんでよく一緒に行くと思われるかもしれないけど

それが一番気持ちの安らぐ旅行

そんなこんなで夕食の時間となる

夕食は個室のお食事処で頂いた

近隣の海で採れた新鮮な魚介がテーブルいっぱいに並ぶ

廊下側に座った目の前には広い窓ガラスで外は真っ暗

ふと目を上げたわたしの目に映ったのが

こっちを見ているおばあさんらしき女の人

心のずっと底の方で「あっ」っと声を上げた

友人の背中側だから大きな声を上げないで良かった

もう少しで驚かすところだった

温泉に行って窓に映った自分の顔に驚いたなんてね

洒落にもならないもの

ここの食事は美味しかった

夕食はどこでもいろんな料理が並ぶけれど

朝も美味しかったな~

また行きたいな~

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