ホタル観賞が出来るホテルに宿泊した
まだ上の孫が小学校低学年の時だった
下の孫も含めて４人で行くはずだったけど
いわゆる夏風邪と言うのか熱が収まらず二人で行った
８月のひどく暑い日だった
駅で孫の乗ったバスの到着を待って出かけた
駅前で待ち合わせてはあちこちに行った
『待ち合わせ』が大人になったような気がしたのか
ずいぶんと喜んでいた
温泉街に行くバスは少なくて待っているのも面倒
高速バスで途中まで行って
そこからタクシーでホテルに向かった
行くのをやめようかと思うほどに
北国では珍しいくらいの暑い日
じりじりとした暑さにはまいってしまう
今もだけど
その頃にもすでに自然にホタルが見られる場所は
少なくなっていた
そのホテルは敷地内にホタル飼育の建物があって
中は自然を模したように木や草
小川がチュルチュルと音を立てて流れていた
その建物に行くまでの道が暗くて
小さいライトで足元を照らしながら行ったものだ
他にカブトムシやクワガタのいる建物もあったけど
そこかしこに黒い虫がいるのは遠慮したい
孫が行くのを嫌がったらそれを良い事に
入りたくはなかったくらい
晩御飯を食べるまでには３時間もあるし
食べてからだってホタル観賞まで２時間はある
他の時間をいったいどうやって時間をつぶすのかって？
温水プールがあるのさ
それもほとんど貸し切り状態
ほとんどと言うより全くのと言った方が良い
スイムウエアやタオルは貸し出しがあるから
手ぶらでオッケー
自分は運動が嫌いだけど水泳だけは嫌いにはならない
近くにプールがあったら毎日でも泳ぎたいくらいだ
ただ泳ぐのは平泳ぎでもクロールでも背泳ぎでもない
古式泳法それだけ
なのでおかしな泳ぎ方と言われることがある
身体が冷えたらジャグジーもある
ただジャグジーは心地よすぎて
入ったら出たくはない
美味しく晩御飯を食べる為
美味しいご飯の後にホタルを観るためにだけど
プールはプールでたのしい
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