日本海側に盃温泉がある
小樽から国道5号線に沿って函館方面に行き
峠を越えたところにある左カーブを曲がらずに直線を行く
海まで行ったところが岩内町
そこから右に曲がって海岸沿いを走り
温泉の看板から右の山に入る
『潮香荘』が目的地
全15室のこじんまりした温泉だ
15室全部が海に向いていて
当然のように露天風呂からも海が臨める
日本海にはいろいろな船が出ているけど
中でもイカ釣り船は風物詩のひとつ
強いたくさんのライトでイカを集めているので
水平線に並んでいる船がくっきりと見える
ライトはひとつ600ワットもあったんだって
道内の温泉にはあちこちと回ったけど
友人と行くのが多い
そしてどこかに出かける時はコンビニに寄るのが常
この時も途中のコンビニでおやつを少し買ってチェックイン
何か欲しいものがあったら売店で買うと良いし
近所のコンビニでも良いだろうなんて簡単に考えていた
温泉は全15室だけあって静か
廊下を歩いていても人の話し声は聞こえない
2泊の予定だからゆっくりしようなんて思っていたけど
ゆっくりする以外は何もできないところだった
近所にはコンビニどころか夜になるとどこも真っ暗
館内にも売店はなかった
お風呂に入っておやつを食べてお昼寝して食事を待つ
これしかすることがないし何かをしないとって言うのがない
けど考えなくてもこれはこれで良い
何もせずにただぼ~っとしているのは人には必要
夕食には舟盛りを頼んであるからそれが楽しみ
漁火が綺麗に見える夜を待ってまずは夕食だ
こういう所に来て何が一番かって言うと
何にもしなくてもご飯が出てくる事
仲居さんがテーブルに次々と料理を並べていく
あらら全部載るのかななんて思っていたら
来ましたね『舟盛り』が
二人で頼んだけど4~5人でも十分な量だ
それを見て思うのはおばちゃん二人おんなじ
「これ勿体ないよね冷凍できたらいいのに」って
舟盛に気をとられて他の料理が思い出せない位
煮魚が一尾丸ごとお皿に乗っていたのは覚えている
食べておなか一杯になったらゴロゴロしてお風呂に入って
幾ら寝ても夜もまた眠れるもんだ
朝起きたら朝風呂に入って朝ごはんまでゴロゴロ
あらそう言えばコーヒーがない
売店もないし困った
フロントの方に言ったら部屋に持って行きますって事で
待っていたら間もなく持ってきてくれた
「こんなんで良いですか?」
(あ~良いです良いです充分です)
「ありがとうございます」
お盆の上にはインスタントコーヒーの大瓶と
コーヒー用ミルクの黄色いラベルの大瓶と角砂糖
おしゃれなドリップ式よりこれが良いのさね
朝ごはんは広間でなんだけど60畳の大広間
こんな広いところの端の方でおばさん二人で朝ごはん
さあ今日一日何をしよう
お風呂に入ってゴロゴロしてまたお風呂に入って
これで良いのさ
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