だんごむし、飼育は無理だよ

お盆で帰省していた娘一家が、帰ったその夜に孫からメールが届いた。

>>2階の部屋にダンゴムシがいるから、餌をあげておいてね。

え?ダンゴムシがいるのかい、2階に。

すぐに2階に行った私の目に映ったのは、ガラスの瓶だ。

中を見ると、何匹かのダンゴムシがいる。

餌ってなにをあげたら良いんだろうと思って調べてみた。

土や枯れ葉を入れて、霧吹きで湿らせておくと良いと書いてあった。

枯れ葉や土なら良いかなって思ったけど、ダンゴムシも増えるはずだよね。

1~2ミリ位の子供をたくさん産むようだと分かって、ちょっと考えた。

前に、アゲハ蝶のタマゴを孵したことがあったけど、あの時は食べものに

なる葉を集めるのが大変だった。

タマゴがついていたのと同じ葉を探して餌にしていたからだ。

けど、もっと大変だったのはタマゴが孵ってからの事。

小さな小さな幼虫が、容器の壁をよじ登って来た。

空気穴も小さくしていても、そこから出てしまった。

毎日、幼虫の数を数えるのが私の仕事になった。

1匹でも足りないと、その辺を探して何とか見つけては戻した。

幼虫が大きくなると、餌の葉も足りなくなってしまった。

卵を探して届けてくれた友人の子供に、葉を探してもらって餌にした。

家の近くにはない葉だったから、頼むより他なかった。

食べられない葉をあげて、おなかをすかしたら可哀そうだものね。

そんな思いをして育てたから、さなぎになった時はほっとした。

最終的には、さなぎから孵る前に、幼稚園に持って行った。

無事に蝶になって飛び立ったと聞いた時は、なんかすごく嬉しかった。

そんな経験があったから、餌は大丈夫としてもダンゴムシの子供が産まれ

たら、また、数を数えると言う事が蘇った。

ここは、孫には悪いけど、庭に返してあげようと決めた。

孫には、友達やお母さんとお父さんのいる所に戻してあげたと、苦しい

言い訳をして納得してもらった。

たくさんのオタマジャクシを獲ってきてきて、庭で飼っていた事がある。

ある日、次々にカエルになって一斉に鳴き出した時は困った。

カエルたちは自分たちで古巣の川に戻った。

今は亡き愛犬がお世話になっていた病院の院長先生の話がある。

子供の頃に、カマキリのタマゴをたくさん獲ってきて部屋に置いていたら

ある日、一斉に孵って部屋中に小さなカマキリでいっぱいになったそうだ。

お母さんが悲鳴を上げて、気が付いたそうだ。

「カマキリは凄かったですよ」と楽しそうに話していた。

そんな事を思い出してしまった。

卵はうかつに獲って来るものじゃないと孫に教えてあげよう。

もっとも、上の孫にカマキリの話をしたら、目をキラキラさせていたので

少し心配ではあるが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました