パピーミル③

全国には、ペットのオークション会場が約20ヵ所ある。

ブリーダーから直接に子犬や仔猫を譲り受ける人がいるけど

それ以外の、パピーミル(繁殖工場)で生まれた子犬(猫)が

オークションに持ち込まれて、そこで競りにかけられる。

埼玉県にあるオークション会場では、週に2回の競りが

あって、一回で1000頭が出品される。

数秒で一頭の競りが終わる。

競り落とされても、黒目が小さいとか顔立ちがとかって

理由で返される。

他にも、競り落とされなかった子犬(猫)がたくさん残る。

この子たちはこの後どこに行くんだろうか。

どこに行くかの前の事だけど、行先が決まるまで

小さな空気穴が開いているだけの段ボールの箱に入れられ

バックヤードに積まれていく。

売れ残った物はそこで〇んでも良いという考えだ。

そこから、顔立ちや毛色の良いのは、繁殖犬として引き取られ

最低限の世話と水と食事で、繁殖が出来なくなるまで

繰り返し繁殖と出産を強いられる。

実験の為に引き取られるものもいる。

ここ数年に出てきた『引き取りや』に引き取られるものもいる。

引き取りやでは、引き取った中から繁殖犬にしたり

全国を回って、ペットフェアを開き販売する。

安い金額で引き取っては、10倍から30倍もの金額で

売るのだから良い商売だろう。

ペットショップでは、生後60日をすぎないと販売できない

と言う決まりがある。

大体が生後2か月でショップに並ぶわけだが、3か月を過ぎると

売れにくくなる。

価格を下げても売れなくなる。

なかにはペットショップの店員が引き取る事もあるらしいが

ごくごく一部だろう。

それ以外は、繁殖犬か引き取りやだという。

繁殖犬として劣悪な環境でも生き延び、8歳9歳くらいまで

命を長らえたもののなかで、又ごく一部は保護犬として

引き取られる。

『保護犬猫譲渡会』というのがある。

きちんと保護して飼育して、譲渡後にも飼い主が

困らないように散歩なんかでも引っ張らないように

教えてから譲渡する会がある。

何回か家に連れて行ってから、引き取りに至る。

それと別に、譲渡会と言っても色々と理由をつけて

金銭をとり、病気のある元繁殖犬などを売るところもある。

何にせよ、パピーミルや悪徳ブリーダーからの子犬や仔猫の

行きつく先は悲惨だ。

ペットショップで購入するのが悪いとか、譲渡会から

引き取るのが悪いとかって意見もあるようだけど

どういう所で母犬が飼育されて、子犬がどうやって

産まれたかを知ることが大切だと思う。

昔は、犬や猫は知り合いからもらい受けるのが

普通だった。

子犬仔猫繁殖工場はなくさないとならない。

どうやったらなくなるんだろう。

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