ウクライナのユニコーン

ウクライナの軍服に、ユニコーンの徽章をつけて

戦っている兵士たちがいる。

キーウから来たLGBTQの二人だ。

彼らはLGBTQコミュニティのメンバーではない。

ただ、二人で寄り添って生活していたのだろう。

ロシアの侵攻直後は、二人でバスルームに数日の間

隠れていたそうだ。

  ①防空壕に隠れていようか

  ②避難しようか

  ③軍に志願しようか

2人で話し合った結果、領土防衛隊に志願したそうだ。

2014年、たくさんの人が軍隊にゲイはいないと

言ったそうだ。

二人は、自分たちがゲイであるという事を周りに

知らせるために、ユニコーンをシンボルにした徽章を

つけて軍隊に入ったそうだ。

軍隊にはゲイはいないと多くの人が言った事から

空想上の生き物で実在しないユニコーンに、メッセージを

込めて徽章にして、左腕のウクライナ国旗の下につけている。

ゲイはいないといわれた軍隊に入るのに、あえてゲイである

と公表したわけだ。

その心中はいかばかり立ったろうか。

お互いがパートナーであることを伝えたためか、二人は

いつも同じ隊で戦っている。

あるユニットの上官はゲイに対して好意的ではなく

その事を公言していたが、それ以外は

攻撃もいじめもなく、少し変わったやつらと言う位で

仲間の兵は受け入れてくれたそうだ。

ウクライナと言う国や国民が、ゲイに対して寛容かと言うと

そうではない。

同性カップルに否定的な感情を持っているウクライナ人は

8割ほどになり、同性婚も認められていない。

2021年のLGBTQコミュニティ支援は、ヨーロッパの

49か国の中で39位という低い物。

それでも、自国から逃げなくてはならなくなった人達が

集まる場所となったそうだ。

それも、性的少数者の権利向上運動が大きく進んだ

せいだろうといえる。

従軍した彼らには心配な事があるという。

もし、戦闘で自分が〇んでも、自分の望む形でパートナーに

埋葬させてもらえないという事だ。

同性婚はもちろん、周囲にパートナーであるという証が

広められないと家族とは認められない。

日本でも同様だけど、入院や手術となった時に家族と

認められていないと、病状説明を受ける事も

治療方針に意見を言う事も出来ない。

   〇 彼らが従軍を決めた理由の一つ

ロシアは以前から、国をあげて同性愛者を迫害してきた。

それは映像にも残っていて、迫害という一言で表すには

十分ではない程だ。

自分たちが住んでいる所がロシアに占領された時、

LGBTQだという事は充分に危険をはらんでいる。

   〇 キーウプライドのレニーエムソン氏

LGBTQコミュニティは、必要なら戦う用意がある

と語ったという。

   〇 ユニコーン

     見た目馬だけど、額に一本の角を持っている。

     とっても美しい見た目をしている。

     心の清い乙女にしか懐かないという、空想上の動物。

     アニメの『ミニオン』で、怪盗グルーの養女になった

     姉妹の1人がユニコーンが大好き。

    

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