OSO18

オソ18は忍者熊って呼ばれる熊。

3年くらい前から、北海道東部あたりを根城にして

乳牛65頭を殺傷している。

オソは、最初に目撃した町がオソツベツと言う所だったのと

前足の幅が18cmだったからついた名前だ。

推定で300キロくらいの大きい熊で

その姿をはっきりと見た人はいない。

そして、あちこちに神出鬼没に出没するから

忍者熊って言われている。

監視カメラをつけても、映っていたのは夜に2回だけ。

それも、他のクマと少し違った習性があるせいらしい。

熊はたいていの場合、自分で獲った獲物に執着して

何度も戻って来るけど

このオソ18は戻ってこないから、捕獲しようにも

とっても難しいらしい。

どこに現れるか見当がつけられない。

クマの捕獲には箱罠を使うけど、クマの行きそうなところに

仕掛けを置くから、このオソには通用しない。

クマや害獣の駆除には、猟友会の方たちの助けを借りるけど

銃は住宅街と夜間は使ってはいけない決まりがある。

警察官が一緒にいて許可すると銃を使う事が出来るけど

そのラインが曖昧で、許可を出しにくいらしい。

数年前、北海道の砂川でクマが出た為に

猟友会の人が駆除したんだけど

発砲した方向に住宅があったという事で

銃の所持許可を取り消されるという事があった。

この事があってから、猟友会の方たちは銃を持たずに

罠での捕獲をしているという。

クマが出没して住民が困るのは、日が落ちて暗くなってから

だけど、夜は銃を撃つことは出来ないし、民家のそばだから

増々、発砲できない。

爆竹で脅かそうとしても、慣れてしまうのか

熊は逃げるそぶりもない。

地域の人達は色々と対策を立てているけど、なかなか

思うようにいかないのが現状だ。

クマが住んでいる所に食べる物がないというより

観光客がクマに餌を投げ与えたりすることも原因だそうだ。

熊が出没した地域では、家の周りに生ごみを置かない、

魚を干すときは熊が届かない所に干す、など

対策をとってはいるが、出てくると駆除されるまで

安心できない。

そこで猟友会に駆除の依頼が行くけど

道外の団体からの抗議でハンターが動けない状態だ。

駆除するのは動物が可哀そう、こんな電話が

役場に入るらしい。

市街地に熊が入らないように、電気柵を設置した所もあるけど

柵の下を掘って入って来るらしい。

北海道は、市街地でもすぐ近くに川や森があるので

害獣にとっては移動しやすいだろう。

学童の通学路に熊が出た事もある。

以前は春に熊の駆除をしていて、頭数が同じになるように

していたけど、一時期、数が減った事があって

駆除から保護に方針が変わり、今はかなりの数になっている。

この事は、北海道がトップに立って地域や猟友会と

話合わないとと思う。

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