山の中で熊に?

60歳まで、雲海が見られるような山の上で働いていた。

「あの~、なんかを轢いたようなんです…」

泣きながら、若い女の子がきた。

何を轢いたかは聞かなかったから分からない。

聞いておくとよかったかな。

そんな山の中だから、そこに着くまでは森の中を延々と

車で走ることになる。

鹿は、2~3頭で出てくるんだけど

見える前にドッドッドドドッって低い音が聞こえてから

鹿が出てくる。

右側に森があったんだけど、そこから出てきて

車の前を横切って反対側に消えていく。

車が通らない所を走ると良いのに、なぜか

車が通らない所を走ると良いのに、なぜか車の前を

走って行くんだよね。

夏なら良いけど、冬が多かったからブレーキをかけるのも

ドキドキものさ。

そんな鹿はコンビニの駐車場にいた事もある。

鳥がバサバサって音を立てながら、車のフロントガラスに

ぶつかりそうになりながら低いところを飛んでいく。

あれ?と思ったのが、何か白い物が右から左に転がっていく。

転がって行ったみたいに見えたけど、風で飛んだ感じじゃない。

今では、あれは多分『オコジョ』だったんじゃないかって

思っている。

噂では、山の中でミンクの養殖をしていた所があって

そこが閉鎖された時にいくらかが逃げたんじゃって

そんな話も聞いた。

イノシシとぶつかったら車は使い物にならないって

言われた。

イノシシに遭遇しなかったのはラッキーだった。

「罠にかかったけど見に行く?」って聞かれて

好奇心から見に行った。

箱罠の中にいたのは『アライグマ』

シャー!って威嚇しているそれは、アニメで見た

可愛いアライグマとは全然違ったよ。

ゴミは、しっかりとしたものに入れていたけど

それでもアライグマが出てきたものだから

町から箱罠を貸し出してもらって捕獲したものだ。

最近、そこの近辺で熊が出たって聞いた。

その頃も熊はいたんだと思うよ、見なかっただけで。

母が生前によく山に入っていた。

草をかき分けて入っていたから、ヘビやクマが出たら

どうするのと聞いたものだ。

「ヘビなんて見えないもの、見えたら嫌だけど

見えないから良いんだ」

「熊だってね、人のいるところには来ないんだよ」

ってしれ~っと言ったものだ。

子供の頃の高熱で視力が弱かったから、

ヘビは見えなかったんだろうな。

札幌の近くにある酪農学園の教授が

「熊は、基本的に人を見たら逃げるんです」

と言っていた。

熊も、山の中で静かに暮らせたら市街地には出てこない

のかな。

札幌の市街地から4キロくらいの所に2~30頭の

クマが暮らしているってよ。

熊は水路を通って移動するらしい。

そうして草の中に隠れているんだって。

それで、水路の近くの草を刈っておくようにしてるんだって。

川にそって移動していた熊も、そこから出たら

車がバンバン走っている道路だった、びっくりして

どうしたら良いか分からなかっただろうね。

と言っても、私の家の周りにもクマが出たって

聞いているから、やっぱり困る。

何か良い対策はない物だろうか、ねっ?

そんな動物が出没する職場だけど

雲海が見られるし、通勤では四季をこれでもかって

言うほど感じる事が出来る。

そういう所で仕事をしてみたい人、教えてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました