生涯で一番空を見た日

私と私の家族は空を眺めるのが好きだ

娘はどんなに大荷物になっても

帰省の時に天体望遠鏡と双眼鏡は持参してくる

そこまでしなくてもとは思うものの

それは他の物に比べると大事な物らしい

私の場合は肉眼で空を眺める

眺めるというよりは

眺める振りをしているという方が正しい

散歩(徘徊)の途中で立ち止まって休む時に

空を見ているふりをする

特に夜はまるで星を眺めているようにする

そうするとひと休みしているとは思われない

そこまでしてと思われるかもしれないけど

これは私のプライドの問題

休みながら徘徊をしないとならないと思われるのが

どうも我慢がならない

それで空を眺めている(ふりをする)

ほとんど人は歩いていないのだから

そんな事をする意味もないとは思うんだけどね

ただそんな徘徊も雪が融けるまではお預けだ

今日も強い風と細かい雪が降った

北海道の日本海側はまだ警報級の大雪だそうだ

市街地でもホワイトアウトになっている所もある

そんな大雪になっても

学校が休校になったという話はあまり聞かない

子供が体中に雪のかたまりをつけて歩いていても

学校は休みにはならないし

自分でも雪で学校が休校になった記憶がない

そんな中で一度だけ学校から集団下校した事がある

小学校の低学年の頃だった

北海道には台風は来ない

上陸前に温帯低気圧になるからだ

ところがその時は私の住んでいる町に直撃した

なにせ全校生徒が1000名以上いる学校だから

簡単に集団下校といってもなかなか難しい

先生たちは酷く緊張していたと思う

追い立てられるアヒルかニワトリみたいに

学校から出された

空は青く明るい

空気は生暖かい

こんな時になんで下校なんだろうって思ったけれど

台風の目にあたるという事だった

台風の目?なんだかすごく怖い

家に帰るまで空を眺めて台風の目を探した

大きな目が空からこっちを見ていたらどうしよう

そんな恐ろしい思いで空を眺めた

その時以外に空をあんなに眺めた事はないだろう

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