ほんの気持ちです

お正月が済んだ

帰省した娘は普段のワンオペから脱するように

夜更かししてサブスクの映画を観ながら

玄関に置いてある作り置きのマリネとビールを

楽しんでいた

静かに持って行くけど

孫と顔を見合わせて「何か食べてるね」と笑いあう

私は上の孫と夜中までお互いに好き勝手な事をして

過ごしていた

その間ほとんど話をしないのはいつものこと

一番の早起きは下の孫

何となく感じる視線に目を開けると

居間の入り口から顔を半分覗かせて

こっちを見ている

目を閉じたままだと2階に戻るので

すぐに声をかけるようにしている

おなかが空いたのか聞くとうなずく

パンかご飯か聞いた後は

彩りよくお皿にのせて出すと喜んでくれる

お正月と言えば子供たちが楽しみな『お年玉』

ところが引きこもり無職の今は

水引がついたお年玉なんて書いたものは

出すのが恥ずかしい

そこで思い立ったのが『ほんの気持ちです』の袋

小さな四角い袋で

中央にほんの気持ちですと気恥ずかしそうに

書いてある

ところがその袋がなんでか気に入ったようで

残っていた袋と一緒にしまっていた

さほどの枚数がなかったので

近くの郵便局で数種類を購入して送った

わたしからのほんの気持ちです

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