一天にわかにかき曇り

今日も自宅警備を継続中

そんな中でぽっと頭に浮かんだのがこの言葉

透きとおるような青空が広がっていたと思ったら

強い風が吹いた

窓を閉めようとしたらザーッと雨が降って来た

それはそれは強い雨

空は真っ暗

『一天にわかにかき曇り』

頭の中の底の方から浮かんだのがこの言葉

こんな言葉を使う事なんてあるだろうか

ずっと記憶の中にあって忘れた頃に

浮かんでいた

今日の空はまさにこの言葉どおり

物心がついた時には母と映画に行っていた

いわゆる時代劇で大きなガマガエルの上に

忍者が乗っていて煙を出して消える

CGもなかった頃だから

今の子供たちが見たら笑ってしまうレベル

そんな映画で言ったセリフだろうか

それとも巡回してくる紙芝居だったろうか

なんにしろ普段は使わない言葉

そんな言葉を使う事が出来た今日は人生唯一の日

今後この言葉を使う事はないだろう

この中の『一天』なんだけどね

恥ずかしい事にずいぶん長い間

『一転』だと思っていた

ほら空が急に暗くなるから一転しての一転

そう思っていた

気づいたのはいつだったか分からないけど

気が付いて良かった

一天にわかにかき曇った後の大雨だけど

ほんの１０分位で止んでまた青空が広がった

本当に秋の空はきまぐれなものだ