先週に友人が「ニシン食べる？」と電話してきた
嫌いじゃないし美味しいんだけど
骨が結構多い魚なんだよね
１匹欲しいと返事をしたところ
「１匹じゃだめだよ、それで何匹いるの」
とニシンの引き取りを強要してきた
暫くしてニシンが届いたわけだが
朝に獲れたばかりだと言うニシンは
鱗が光っているようにさえ思えた
初めての試みだけど煮つけにしてみたら
これが又美味しいのなんの
身が柔らかめなのと白身なので薄味で煮てみた
煮る前にひと手間かけたのが良かったのか
自分としても良くできた方と思う
残りは軽く塩を振って水が下に落ちるように
金網の上にのせて玄関フードに置いた
ここなら０度くらいでちょうど良いだろう
これから又ニシンが来るというから
今度は『ぬた』に挑戦してみようかな
何にしても貰ったニシンは朝獲れだから
刺身にでも出来そうだし
なんてことを考えていたら
海が群来ていたんだって
群来はたくさんのニシンが産卵して海面が白く濁ること
この時期に日本海側で見られる景色なんだけど
一時期はニシンが全然来ない時期があった
日本海側には鰊御殿って呼ばれる番屋があった
番屋は漁師が寝泊まりする施設で
アニメのゴールデンカムイに出てくる
小樽の鰊御殿はニシンで財をなした青山氏が建てた
豪邸で元々は積丹の泊村にあったものを
解体していまある所に移設したものだ
１９６０年に北海道有形文化財に指定されている
そこを見なくても余市町にも番屋があって
かなり自由に中を見学できる
全部をじっくり見るとかなり時間がかかるくらい
広い立派なお屋敷だ
他に海岸には鰊塚と呼ばれる大きな石を置いてある
所もある
それくらいニシンは群れになってたくさん来ていた
それが昭和２９年に群来が見られてから
昭和３２年にはニシン漁が途絶えてしまった
鰊で栄えたと言っても過言ではない程に獲れた
ニシンはばったりと姿を消してしまった
『（網を）ひと起こし千両万両』と言われたくらいに
獲れた鰊だけど魚が北に行ってしまったとか
乱獲のせいかとか言われていたけど原因ははっきりしていなかった
それが１９９９年４５年ぶりに留萌で群来が確認され
以降はこの時期に数か所で見られるようになって
ニシンの漁獲量がじわじわと上がってきている
海が白くなる現象が見られなくなることがないように
と思う
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