春はどこに

毎年の3月から見ると何とも春らしい陽気

気温は低いけれど風もなくて青い空

それでも夕方になると急に寒くなる

それって家の周りの雪が融けたためだろうか

雪で家が囲まれていると

外からの寒気が家に入ってこないような気がする

積もっていた雪が融けるのは家の外壁あたりからだから

それで寒さが入って来るのだろう

今年は春が早いのかなと思っていると

パラパラと雪がちらついて

まだ冬なんだって思うと降った雪が融ける

なんだか冬と春にからかわれているようだ

  春は名のみの風の寒さや

  谷の鶯 歌は思えど

  時にあらずと声も立てず

  時にあらずと声も立てず

『鶯も歌おうかなと思うけど

まだ寒い風が吹いているから

まだその時ではないと声を立てない』

好きな歌のひとつ『早春賦』

これには2番3番がある

2番の歌詞はまさに今の時期の事を歌っている

  氷解け去り 葦は角ぐむ

  さては時ぞと思うあやにく

  今日も昨日も雪の空

  今日も昨日も雪の空

『氷が融けて葦が角のような芽を出している

さてはもう春だと思うけど

あいにく今日も昨日も雪の空』

もう雪は降らずに梅が咲いて桜のつぼみが膨らんでいる

そんな季節だろうけど

残念ながら北国にはまだ春は来ない

それでも雪にまみれた山の木々は

木の根元の雪だけが丸くとけ春を待っている

木の幹の中でも土の下でも鳥や虫が

じっと息を凝らして春になるのを待っているのだろう

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