草花に声をかけて褒めると大きく育つそうだ
以前あったクワズイモなんだけど
すごく大きくなって一階の天井に着きそうになった
生前の父がいつもクワズイモの前に椅子をおいて
「いや~大きくなった」って褒めていた
天井に着きそうになっているのに
それ以上に伸びたらどうするんだろう
あっさりと父は言ったものだ
「うん、天井に穴をあけたらいいさ」
私の家の天井に穴をあけるなんて
ずいぶんあっさりと言ったものだ
クワズイモを見た事がある人なら分かると思うけど
葉っぱもすごくおおきい
四方に伸ばした葉のおかげで
ゆうに畳2枚分の場所をとったものだ
大邸宅じゃない我が家では当然のように
そのクワズイモの下に座る事になる
「いやだ、蕗の下のコロポックルみたい」
これはわたしに対して言った娘の言葉
父は、花に対してだけでなく
狂暴猫の銀四郎のことも可愛がって褒めていた
「おい、銀公おっきくなったな~」
それは父が褒めたから大きくなったのもあると思うんだけど
猫を抱っこして散歩をしているおばさんに憧れていた
それが、とても抱っこなんてできない重さになってしまった
ニャンは褒めると大きくなる
草花は褒めると大きくなりすぎる
大きくなりすぎても、やっぱり褒めて育てたい
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