さやいんげん

友人が白いビニール袋を片手に訪ねてきた

窓の外から名前を呼ばれ

外に出ていくとさやいんげんをくれた

採れたばかりだという

煮物にしても炒め物にしても汁物に入れても

美味しいさやいんげん

サッと湯がいてからしマヨネーズで食べるのが好きだ

とはいうものの

市販のものを買おうとすると

15センチくらいの細いのが7~8本で結構な価格

以前は母がせっせと庭に植えていた野菜の数々

その中にはさやいんげんもあった

他の野菜と比べると育てるのは簡単で収穫量も多い

それは食べきれないほどに次々に生る

母が作るのはおおよそのところ塩味の汁物で

じゃがいもと一緒に煮ていた

その中に塩鰊が入る事もある

親は必ず言うよね「こんなに美味しいのに…」

そう言われるのも仕方ない

さやいんげんが嫌いだったからだ

自分が好きだからみんなも好きだろう

そういう考えで?周りに勧めて来るけど

そう言われるとますます食べたくなくなる

大きくなる前のものを採って湯がいてサラダにするのは

好きだった

なにせいくらでも収穫できるのだから

年齢を経ると食べ物の好みが変るというのは間違いない

あんなに嫌いだったさやいんげんが今は好きになった

せっかく好きになったのに買うには高すぎる

ましてや煮物にするほど買うにはどれだけ必要だろうか

やっぱり庭に植えるのが一番だろう

関節の調子はだいぶ良くなった

薬が良い感じで効いてきているみたい

この調子だと来年には家庭菜園が出来るかも

それまでは友人の畑から収穫させてもらおう

今日のいんげんは

早速じゃがいもと一緒に煮た

フライパンにいっぱい作ったのに

味見しているうちになくなってしまった

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