芋がゆとすいとん

8月15日近くになると

母が思い出したように作って夕食にでる

その母がいなくなってずっと作っていなかった

今年になってふと思い出して作る事にした

戦争中にはこういうものを食べていたんだよ

そう言って作ってくれた

母の生家は農家だったので

芋粥もすいとんも色々と具が入っていたらしい

けど本来は水みたいな汁に米粒は数えるほどという

そういうものを作るにしても今は贅沢に作るだろう

汁には顆粒でもだしを使い

野菜も色々と入れる

すいとんにはごぼーを入れたい

他の国の人がごぼーをみて 

日本人は木の根を食べていると言ったそうだ

どこから見ても木の根で間違いはない

けどおおよその汁物にはごぼーは欠かせない

とは言いながらごぼーの美味しさを知ったのは

ずいぶんと年齢が経てからの話しだ

思うに母がごぼーを嫌っていたから食卓に載らなかった

そういう事だと思う

本人に確かめようがないけど

そんな事だろう

反対に私が嫌いな物でも食卓に上がる

生まれてから何十年にもわたって嫌いと言い続けたもの

そんなものでも

「あら~こんな美味しいもの食べないって?

 嫌いだったの知らなかった」しれ~っと言ってくる

ところがそんな嫌いだったものも年齢を経たら

なぜか好きになっていたりする

芋粥とすいとんは子どもの頃も今も好きだ

酷い偏食だった自分にとって

その二つが好物に入っているのに驚く

すいとんは小麦粉を水に溶かした物を使っていたけど

自分としてはもち米で作った白玉粉を使いたい

こうやって夏になると食べたものだけど

これも忘れてはいけない

『かき氷』だ

もっとも子供の頃に見た幟には『氷水』と書いてあった

普段は赤いシロップか青いシロップ

イチゴだのメロンだのとは言ってたけどただの甘い色水

他に小豆とアイスクリームにコンデンスミルクもかかった

そんなかき氷もあって時々は食べさせてもらった

今のかき氷はかなり進化している

氷がフワフワで生の果物をたくさん使っている

初めて聞いた時にはその値段にちょっと驚いた

けど食べてみたら納得のおいしさ

芋粥とすいとんも進化させてみようかな

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