秋が深くなった今では
虫の声はほとんどが聞こえなくなったけれど
鳥の声は少ないとはいえまだ聞こえる
おおよその鳥はピチピチピチとかっていう
かわいらしい声で合唱をしているように鳴いている
それらはたいていが小さな鳥だ
山の方に行くと大きめの鳥がいる
川の端や緑深い山の中や野原などだ
我が家の近所でもたま~にサギを見かける
水辺にいるサギは美しい立ち姿をしている
飛び立つときも圧巻だし羽ばたきもまた
こんな田舎町にしてはダイナミックだ
ところが羽ばたきながらの鳴き声はどうだ
見かけに反してとても残念な鳴き声だ
今日も空の高いところをサギが飛んでいた
ギャー!ギャー!と姿からはとても考えられない声だ
見かけが美しくて声も綺麗なんて不公平だ
ところがあのバレリーナみたいな立ち姿のサギが
ギャーギャーってギャップのある鳴き声なのは
これはこれで愛嬌かなとも思い始めたのも不思議
鳥の声と名前を覚えようなんて思いで
今年の春を迎えたけど
山ばととサギの声くらいしか覚えられなかった
去年は山鳩の声を昼間のフクロウかななんて
思ったから進歩はしたと思う
冬に向かう今は鳥の声も少なくなっている
そんな少ない鳥の声を
耳をそばだてて聞いてみるのもいいかも
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