フレンチブルドッグのちゃーと出会ったのは、ちゃーが3歳になる頃。
飼育放棄され、心に傷を負っているのではと思える行動。
少しの音にもビクっとし、ケージの中から出てこない。
そんなちゃーとも、時間をかけて仲良くなっていった。
「ちゃーちゃん、お散歩行こうよ」
寝ているけど、目は開いているのに全然動いてくれない。
いつもの事だから、リードをつけた。
なんでかリードをつけると立ち上がるから、返事がなくてもお散歩の用意
を始めるのが我が家の常。
玄関まではポテポテと歩くけど、そこでまた止まる。
いつもの事だから、抱っこして玄関前まで行ってから、地面に降ろすが
そこから2メートルおきくらいに立ち止まる。
すごく時間がかかるんだよね。
私と同じで運動が嫌いなのは分かったけど、外に出ないと、1日の大部分を
クッションの上で過ごすから運動不足になるでしょう?
こんな時に一番いいのは「ちゃーちゃん、セブンに行こうか」
この掛け声で、ポテポテからタッタッタッと歩き出すから「魔法の言葉」
あとは、何も言わなくてもコンビニに行ってくれる。
当たり前のように店内へ入ろうとするのを止めて、店の横で待っていてもらう。
他の犬に吠えられようと、我関せずなので安心。
揚げ物は避けたいところだけど、フライドポテトを一つ買う。
セブンに行こうって言った手前、何か買わないと騙した事になるからね。
食べ終わってから動こうとしないちゃーに、また「魔法の言葉」をかける。
「汽車見にいこうか、駅に行こう」
これを言わないと全然動いてくれない。
店員さんには知られていて「また、動かないんですか?」と聞かれる。
なんで駅が好きだったのかね~。
ホームに座って、ホーム反対側の山をじっといつまでも眺めている。
鳥の声を聴いているの?
程よいところで切り上げないと、いつまでもこうしている。
帰りはひと苦労。
もう魔法の言葉はないからね。
抱っこしたり、歩いたりで自宅到着。
玄関が見えると、一目散に玄関前まで走るけど、その早い事早い事。
散歩はやっぱり、砂浜ドッグランが良いかな、徒歩1分だし。
ただし、徒歩1分でも歩かないちゃーと一緒だとかなりかかる。
「ちゃーちゃん向こうで待っているからね」
人のいないことを確認して、ちゃーを砂浜におろす。
私はと言うと、砂浜は歩くのが大変だから、防潮堤の外側をずっと
先に見える川まで歩いて、ちゃーを待ってるという、おかしな散歩。
防潮堤の内側に降ろしたちゃーは「良いよ、行って」の合図で、
波打ち際まで走り、そこから平行に、歩いたり駆けたりしてゆっくりと
待ち合わせ場所まで行く。
途中でカモメの群れに出会う事も多い。
群れの中を、自分も一員のような顔をして横切るけど、カモメも
全然気にする様子なし。
波が来ると、足が濡れないように少し戻りながら、遊んでいる。
私も待ち合わせの川までをのんびりと歩く。
「帰るよ~!」と声をかけてお散歩は終了。
そこからは抱っこだから、ちゃーのお散歩は終了なのさ。
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