保護犬ちゃーとの出会い②

フレンチブルドッグのちゃーと出会ったのは、ちゃーが3歳になる頃。

飼育放棄され、心に傷を負っているのではと思える行動。

少しの音にもビクっとし、ケージの中から出てこない。

そんなちゃーとも、時間をかけて仲良くなっていった。

「ちゃーちゃん、お散歩行こうよ」

寝ているけど、目は開いているのに全然動いてくれない。

いつもの事だから、リードをつけた。

なんでかリードをつけると立ち上がるから、返事がなくてもお散歩の用意

を始めるのが我が家の常。

玄関まではポテポテと歩くけど、そこでまた止まる。

いつもの事だから、抱っこして玄関前まで行ってから、地面に降ろすが

そこから2メートルおきくらいに立ち止まる。

すごく時間がかかるんだよね。

私と同じで運動が嫌いなのは分かったけど、外に出ないと、1日の大部分を

クッションの上で過ごすから運動不足になるでしょう?

こんな時に一番いいのは「ちゃーちゃん、セブンに行こうか」

この掛け声で、ポテポテからタッタッタッと歩き出すから「魔法の言葉」

あとは、何も言わなくてもコンビニに行ってくれる。

当たり前のように店内へ入ろうとするのを止めて、店の横で待っていてもらう。

他の犬に吠えられようと、我関せずなので安心。

揚げ物は避けたいところだけど、フライドポテトを一つ買う。

セブンに行こうって言った手前、何か買わないと騙した事になるからね。

食べ終わってから動こうとしないちゃーに、また「魔法の言葉」をかける。

「汽車見にいこうか、駅に行こう」

これを言わないと全然動いてくれない。

店員さんには知られていて「また、動かないんですか?」と聞かれる。

なんで駅が好きだったのかね~。

ホームに座って、ホーム反対側の山をじっといつまでも眺めている。

鳥の声を聴いているの?

程よいところで切り上げないと、いつまでもこうしている。

帰りはひと苦労。

もう魔法の言葉はないからね。

抱っこしたり、歩いたりで自宅到着。

玄関が見えると、一目散に玄関前まで走るけど、その早い事早い事。

散歩はやっぱり、砂浜ドッグランが良いかな、徒歩1分だし。

ただし、徒歩1分でも歩かないちゃーと一緒だとかなりかかる。

「ちゃーちゃん向こうで待っているからね」

人のいないことを確認して、ちゃーを砂浜におろす。

私はと言うと、砂浜は歩くのが大変だから、防潮堤の外側をずっと

先に見える川まで歩いて、ちゃーを待ってるという、おかしな散歩。

防潮堤の内側に降ろしたちゃーは「良いよ、行って」の合図で、

波打ち際まで走り、そこから平行に、歩いたり駆けたりしてゆっくりと

待ち合わせ場所まで行く。

途中でカモメの群れに出会う事も多い。

群れの中を、自分も一員のような顔をして横切るけど、カモメも

全然気にする様子なし。

波が来ると、足が濡れないように少し戻りながら、遊んでいる。

私も待ち合わせの川までをのんびりと歩く。

「帰るよ~!」と声をかけてお散歩は終了。

そこからは抱っこだから、ちゃーのお散歩は終了なのさ。

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