青函連絡船の味噌汁

いつの間にか青函連絡船がなくなっていた

就航終了してから40年近く経つみたい

トンネルが出来てなくなったみたいだ

青函トンネルが出来たのは知っていたけど

連絡船がなくなっていたのは知らなかった

トンネルは一度通った事があるけど

ずっとトンネル…長い…当たり前か

何か息が詰まりそうで

今は青函フェリーとか海峡フェリーがあるので

もし本州へ行く機会があったら

飛行機以外ならフェリーに乗りたい

連絡船に乗ったのはかなり前の事だ

椅子席と絨毯の大部屋があったけど

一番記憶に残っているのは

船内で売っていた味噌汁だ

豆腐とシイタケにネギが入った味噌汁だったけど

私はシイタケが大嫌いだった

学校の給食でも入っていた

少しでも残す事を禁じられていた時代

たった一枚のシイタケを飲みこめなくて難儀した

牛乳を飲めない子

小食で全部を食べられない子

そしてシイタケを食べられないわたし

教室から出してもらえずにお昼休みは終わった

今考えるとあれはネグレクトだろう

そんなシイタケだったから

味噌汁に入っていたのを見て大げさじゃなくて絶望した

ところが

ところがだ

思い切って食べたら美味しかった

それからはシイタケが食べられるようになった

シイタケが食べられるようになっても

船と言うものは揺れる時には揺れるもの

手すりに摑まると身体が浮きあがる

まるで無重力体験

とんだところでそんな体験が出来て良かったのか?

廊下は真っすぐには歩けない

走りたくもないのに右の手すりに早足で突進

かと思うと左の手すりに突進

歩けないどころか誰も歩いていない

たまに会うのは船員さんだけ

廊下にある救命胴衣の見本を眺めながらの散策

なにせみんな寝ているのだもの

船員さんがニコニコしながら声をかけてくれた

「大丈夫だよ船は」

そう言われてもね~

そんな揺れの中を普通に歩いている船員さんを見て

あ~大丈夫なのかって思ったよ

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