大陸のはるか向こうからやって来た
そろそろと思っていたらとうとうやってきた
この時期になると皮膚が荒れて痒くなって
我が家にいたフレブルはくしゃみと鼻汁
花粉じゃなくてあれなんだよね
黄砂?
黄塵って言った方がぴったりだと思う
砂は飛んで来たらざらざらしてすぐわかる
黄塵は塵みたいにはるか上空を漂って
砂漠で生まれて山を越えて海を越えてやってくる
アジアだけじゃなくて
アメリカ大陸まで飛んで行く事があるそうだ
この黄塵の時期になると
源氏物語の末摘花を思い出す
光源氏はその名の通り光輝くような麗しい人で
正妻から愛人までたくさんの女性がいた
物語の中に名前として出て来るだけで15名前後だけど
それ以外にもいたいたかも知れない
その年齢はとても幅があって
まだ幼女だった若紫から上は17歳年上まで
実母に似た義母藤壷に恋したところから始まり
幼女を盗み出して養育するマザコンでロリコン
とんでもない男って言うかはっきり言って犯罪者
全員が美しい女性だったというけれど
なにせ御簾に隠れ扇で顔を隠し
夜は明かりのない漆黒の中で相手の顔なんか
分かりようがないだろう
その中で末摘花はかなり詳しく書いてある
美しい黒髪に引かれ会いに行くけれど
顔色は青白く長い鼻は先が赤く古風で気が利かない
鼻の事なぞ普賢菩薩の乗り物(白いゾウ)みたいと言っている
こんな末摘花に源氏は幻滅するわけだけど
源氏が流刑になっって周りから人が離れた後も
荒れ果てた屋敷でずっと源氏を待ち続けた末摘花
再会した後は彼女を引きとってずっと面倒を見る源氏
この頃になってようやく源氏が良い人に見えてきた
この末摘花
私は勝手に花粉症か黄塵でいつも鼻水が出ていたんじゃないか
いつも花をかんでいたから鼻の先が赤かったんじゃないか
なんて思ったりしている
それに住んでいたあばら家は寒く
クロテンの毛皮を着て震えていたって言うのもあったから
これはもう鼻の赤いのは鼻水のせいって決めちゃったよ
末摘花で面白い話がある
末摘花は外国人の男性説
背が高く顔色は蒼白く額は広くて長い顔
モデルとされたのは源邦正
この方の母親は外国人だったという説があって
父親は大陸と日本の間での輸入業に熱心だった
クロテンの毛皮だってかなり高価なもの
もし女性だったとしても
現代に当てはめたらハーフ美人だったかも
なんて空想しているきょうのわたし

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