金吾龍神社

小樽の外れから余市にかけて、ちょっとだけ散策してみた。

はじめは金吾龍神社から。

小樽から余市に向かう、短いトンネル、フゴッペトンネルを抜ける

少し手前左側の、小高い山の中腹にあるのが金吾龍神社だよ。

ここにはフゴッペ岬と言う岬があり、上空から見ると龍神様のような

地形をしている。

上から…一度は見てみたいよ。

神社では、元来よりこの岬をご神域としてお祀りしてきたという。

数年前の自然災害で社務所が倒壊していて、神社に至る道路もかなり

足元が危ないから気をつけて。

今は鳥居から先へは入山禁止になっているが、今年の8月18日から

6日間、時間指定で奥宮までの登拝が解放されていたんだって。

早くに分かっていたら参加したかったよ。

来年もありそうだから、チェックしておかないとね。

幸いと言うか、参拝が禁止される前に、奥宮まで行く事が出来たんだ。

国道から奥宮までの道は、狭くて道路の端が崩れそうになっていたけど、

その割に足を置く地面はしっかりとしていた。

奥宮へは、鳥居を抜けてから山道のような所を歩き、石の階段が数段、

コンクリートの階段が数段あり、そこから木造の階段を上って奥宮に

着く。

小樽は、海運業や遠洋漁業で栄えたせいか、龍神様を祭る神社がたくさん

あるけど、こちらは、龍の中でも最強と言われる龍がご神体だそうだ。

入山の解禁日が決まっている事から分かるように、宮司の方は普段は

常駐しておらず、御朱印は東京渋谷にある分院で交付してもらえ、郵送

もして貰えるそうだ。

写真で見たけど、鳥居が新しくなっていて、その前までは行けるそう

なので行ってみたいと思うけど、鳥居の前にブルーのネットが張って

あるのが少し気になる。

わたしが行った時、参拝に2礼2拍1礼をしたけど、金吾龍神社は

3礼3拍1礼をするのが正しいんだって。

これは東京渋谷にある分祀の宮司さんからのお話だ。

小樽が御本社だが、自然災害で被害に遭ったために東京分祀の設立と

なった経緯があるそうだ。

東京分祀はマンションの中にあるとの事だが、行った方によると、

とっても荘厳な雰囲気の空間だったみたい。

フゴッペ岬の周辺は、縄文時代か、もっと古い時代から祭祀が行われて

いた場所で、フゴッペ洞窟の壁画や環状列石(ストーンサークル)なんかが

多く発見されている。

ちなみに、小樽にある手宮の古代文字は、文字ではなくて祭祀の為の

場所だって事が、フゴッペ洞窟の壁画と比較して分かったんだって。

ストーンサークルの一つに西崎山ストーンサークルという場所があるけど、

そこから海を見るとシリパ岬が見える。

夏至の時に西崎山から岬を見ると、太陽が2度沈むのが見えるんだって。

古代人にとって、日が沈む場所は、先祖の霊が帰る場所という太陽信仰

があり、この事から、シリパ岬は特別な場所とされんだって。

西崎山ストーンサークルはシリパ岬の石を持ってきて作ったサークルで

縄文時代からの太陽信仰にかかわる儀式がここで行われた事を

示しているんだって。

この儀式の場が、金吾龍神社の奥宮の発祥の地とされた。

夏至の日は、奥宮で特別な御神事が行われるって言うから、来年は是非

参加したいと思っている。

金吾龍神社を鳥居前から参拝したら、次はフゴッペ洞窟に行こう。

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