フゴッペ洞窟

小樽市蘭島から余市町になるフゴッペトンネルを抜けて、橋を渡ると

左側にあるのがフゴッペ洞窟の展示施設になるよ。

低い建物で、道路からは少し入った場所にあるから、分かりにくい

かも知れないんで注意して。

ちなみに私は、場所を知っているのに通り過ぎてしまったよ。

ここは、昭和25年に蘭島に海水浴に来た札幌の中学生が見つけた。

高校生だった郷土研究部のお兄さんから、この付近に古代文字があるって

聞いていたから、海水浴場から足を伸ばして探し、見つけたんだって。

洞窟の壁面に、文字や絵が描かれているのは、日本で見つかっている

所では、小樽市にある『手宮古代文字』とここ『フゴッペ洞窟』なんだ。

その後の研究では、手宮洞窟の壁画は文字ではなくて祭事の為の物だと

分かったけど、フゴッペの壁画と比較して分かった事だって。

受付を済ませて中に入ると、動物の骨で作った釣り針やナイフのような

物が展示されていて、奥に行くと保護された壁画が見られるよ。

他に、当時の生活を再現したようなジオラマがあって、じっくり見ていると

なにか不思議な感じがしてくる。

焚き火の明かりしかない所で、これだけの絵や文字を書き続けた当時の人

を思い起こすと、凄いなの一言に尽きるね。

ジオラマは、冬の生活を再現したものになっていた。

ちょうど、ここに来る途中に渡った川のほとりに生活の様子がわかる。

いま通ってきた道と言う事がすぐにわかって、何か不思議な感じがした。

ジオラマからは、狩猟で獲った物や海で獲った物を保存する様子が見て取れる。

また、小さな小舟で海へ出て行く様子もわかる。

驚いたのは、小舟で追いかけていたのはシャチ。

小舟で、あの獰猛と言われるシャチを追いかけていたのにも驚くが、

この近辺の、遠くもない場所にシャチが居た事だ。

シャチは、サメやクジラをも襲うと言われている海のギャング。

そのジオラマに目が釘付けになってしまった。

本当に細かく細かく作られていて、当時の生活の様子がよく分かる。

個人の感想から言わせてもらうと、フゴッペ洞窟の一番の見どころは

このジオラマだと思う。

また見学に行きたい!

ここからは時代が進むけど、北海道の歴史がわかる『運上家』『福原漁場』

『余市水産博物館』が近いので、周ってみた。

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