春だ春だ山菜だ

3月になって、暖かい地方から桜の開花の知らせが入ってきた。

北国はまだうずたかく積まれた雪が家の周りにある。

それでも、少しづつ雪山が低くなっている事に春を感じている。

山の上の方で、1番先に雪が融けるのが木の根元。

木の根元を丸く囲むようにぽっかりと雪がなくなって土が見え

てくる。

もう少ししたらフキノトウが出てくる。

山の上の方で仕事をしていた時は、仕事の帰り道に山道の道路

わきに車を停めてはフキノトウを採って帰って来た。

まだ開いていないものか、開きそうなものだけを採って家路を急

ぐ。

フキノトウは、他のどの山菜や野菜と比べても1番元気だ。

1日置いたら、すっかりと開いてしまう。

つんだ後でもこうなのだから、野にあるときはもっと成長が早く

昨日は蕾だったものが翌日には大きくなって開いている。

蕗は、道端でも見かけるものだけど、食べるなら山からの物が1

番良いだろう。

実際の所、家の庭にもあるのだけれど、山に行けたら山の物が良い。

車で走っていてもすぐに分かるから、取りやすい山菜だと思う。

そうして緩い斜面になった所からフキノトウを採って来る。

そのために、道路の雪が融けていてもゴムの長靴は必須。

まだ所々にうっすらと雪が残っているところに入って採って来る

からだ。

このまだ開き切っていないフキノトウの天ぷらが美味しい。

フキノトウがえぐみがあるというけれど、天ぷらにすると全く気

にならなくなる。

今年は、深い山には行かれないから、近くで採ってこようと思う。

そして、ずっと作りたかった『蕗味噌』を作ろうと思う。

地方によっては『ばっけ味噌』というらしい。

さほど手のかかるものではないけれど、仕事帰りに採って作るには

やっぱり腰が引ける。

水洗いを3回くらいして、半分に切って水に1分位つける。

それから茹でて細かく刻んで油でいためて、みりんと味噌で味を

つけると出来上がり。

山菜は茹でてあく抜きをしたら食べられるものを多く採っていた。

実の所、山菜には詳しくない私は、母に頼り切りだった。

ワラビはわかるけど、ある所のそばまで行って教えてもらわないと

わからないし、ワラビとこごみの区別もつかない。

タラの芽は、こっちでは『たらんぼ』っていうけど、これもどこに

あるのか分からない。

タラの芽とウドはもっぱら貰い物。

行者にんにくも貰い物。

スーパーにも出回るが、名前のとおり行者が行くような山奥にしか

ないと言う事で、ほんの少しで高価だ。

貰う時はたくさんもらうけど、どこにあるかは教えてくれない。

北海道では、ジンギスカン料理の時に、行者にんにくを一緒に食べ

る事があるけど、手に入った時だけでスーパーのは買わない。

行者にんにくは、洗ったらそのまま生醤油に浸けて、空気を抜いて

冷凍しておくと便利。

細かく刻んで醤油に漬けて、餃子のつけだれにしてもおいしい。

山菜の区別がつかない私だけど、カタクリとフキノトウは分かる。

カタクリもフキノトウみたいに道端にある山菜で、紫色の可愛い花を

つけるので分かりやすい。

他にも山菜はたくさんあるけど、ノビルでは失敗して違う物をたべた

ようなので、採るときは注意。

今は、写真をとって検索すると何か分かるようなアプリがあるので、

間違えつ事はほとんどないと思うけど、母にも娘にも「分からない

物は食べたらダメ」と言われているので、はっきりとしたもの以外

は口にはしないようにしよう。

徒歩なので、どのあたりまで行けるか分からないけど、その時に向

けて膝を万全にしておこう。

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