カピバラさんとウオンバットちゃん

動物って全体に好きだよ。

近づいたら危険な動物もいるけど、近くに行かなければ

良いだけのことでしょ?

しばらく前にカピバラさんがブームになった。

買い物に行っても、ガチャにカピバラさんがあるし

ぬいぐるみ売り場にもカピバラさんが多かった。

丸っこいカピバラさんは子供にも好かれるみたい。

動画でカピバラさんがスイカを食べたりしてた。

もしゃもしゃと音を立てて食べるところが可愛い。

カピバラさんに温泉を用意したら喜んで入っていたよ。

まるでおじさんが温泉に浸かっているみたいに

目を細めてジッと入っていた。

カピバラさんよりちょっとだけ気に入っているのが

ウオンバットちゃん。

オーストラリアにいる有袋類で、カピバラさんより丸い。

有袋類はオーストラリアだけに居るんだけど

なんでそうなのかは分かっていないみたい。

有袋類って言うと、カンガルーやワラビーが有名だけど

赤ちゃんを育てる育児嚢って言うのがおなかにある。

立ち上がったカンガルーのおなかから

赤ちゃんが顔を出しているのは可愛い。

ちょうどドラえもんのポケットみたいに育児嚢がついている。

けど、ウオンバットちゃんの育児嚢は向きが違う。

お尻に向かってポケットの入り口がある。

ウオンバットちゃんは穴を掘って暮らしているものだから

掘った時の土が赤ちゃんにかからないように

育児嚢の入り口がお尻を向いているんだってさ。

カピバラさんより丸くて、顔も平たい感じ。

コアラを丸くした感じ…かな。

歩く時も、もこもことお尻を振りながら歩くんだ。

とっても警戒心が強くて、人の気配があると

歩いている時もピタッと立ち止まるんだよ。

まるで、『だるまさんが転んだ』みたいに。

それで敵の気配がなくなると一目散に走りだす。

その速度に驚いたよ。

短い距離なら最高速度は時速40キロにもなるらしい。

そして、そのまま巣穴に逃げ込むんだけど

その後がまた驚きなんだ。

たいていの動物は巣穴に逃げ込むと中に入ってしまうでしょ。

そこがウオンバットの違うところ。

体のほとんどが巣穴に入った所で、お尻だけが見えている。

巣穴をお尻でふさいでいる形なんだ。

そのお尻は凄く硬くて、他の猛獣も歯が立たないんだって。

お尻を叩いている映像があるんだけど

まるで硬い物を叩いているような

カタカタっって音がする。

これだから巣穴を守れるんだね。

日本でウオンバットに会える動物園は3か所しかない。

生息しているオーストラリアでは、保護獣になっている

からなんだってさ。

畑やそこかしこに掘る穴が3メートルにもなるものだから

トラクターが落ちたりして一時期は駆除されていて

生息頭数が減ったんだって。

それで今度は保護している訳さ。

他の動物でもそういう例はあるよね。

害獣だって言われて駆除されて、個体数が減少したから

今度は保護するなんてさ。

良いのか悪いのかは分からないけど

そうやって絶滅した動物は多いよ。

上手く考えてくれる団体はないもんかね。

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