朝夕には秋かと思わせる冷たい風が吹いている。
それでもアスファルトのある所に行くと暑い!
今日は久しぶりに友人の家まで散歩した。
下の孫がその家の周りを気に入ってしまって
「いつ行くの?行かないの?」
と何回も聞いて来る。
そこの家の周りは緑が豊かで、
鳥や虫の声がたくさん聞こえる。
「このあたりに住みたいな~」
「学校も小さくて良いな~」とは孫の言葉。
家から出てしばらく歩いてから線路を渡る。
橋を渡って、川に沿った道をドンドン歩いて行く。
「あっ、あめんぼ!」
「ほうほうって聞こえるけど、フクロウかな」
昼間だからフクロウじゃないと思う。
そういう声の鳥を探してみようね。
道の両側からは濃い緑を抱えた木々が
かぶさるように迫って来る。
まだまだ夏だ。
ゆっくりと歩いているけど汗が噴き出してくる。
少し向こうには道路があるはずなのに
車の音は聞こえない。
三叉路になった道の端に小さなお社がある。
言われないと気づかないほどにひっそりと建っている。
そばには高い木がある。
「前に来た時にね雨が降って、木の下で雨宿りしたんだ」
重なるように葉が茂っているもの、
十分に雨宿り出来るよね。
以前、つがいのシラサギを見たけど
灰色のサギもくるという。
最近はサギの数が増えてきて…と友人。
日陰を狙って歩いているけど
木の下は気をつけないと毛虫が落ちてくる。
帽子は必須。
「ひと休みする?」
「少し座って行く」
膝が痛い私を気に掛けてくれる孫。
車がたくさん走る道路のすぐ近くなのに
山の中の道を歩いているような気分になる。
以前、近くで貝塚が見つかって
夏、しばらく間は発掘作業をしていた場所。
海があって、すぐそばに山があって
人々が暮らすには良い場所だったんだろうな。
遠い昔に住んでいた人達の事を
ちょっとだけ考えた散歩だった。
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