カカポ

カカポは飛べないオウムで絶滅危惧種だよ。

ニュージーランドに居た鳥で、一時期は木を揺らすと

ばらばらと落ちてくるほどたくさんいたんだって。

それが人間が捕獲したり、よそから入って来た動物にやられて

1975年からの統計を見ると

1995年には50羽まで減ってしまった。

正式名称はフクロウオウム。

ニュージーランドに住んでいたマウリの人の言葉で

カカ(オウム)ポ(夜)って呼ばれたんだって。

名前のとおり、夜行性の鳥で顔はフクロウに似ている。

なんで絶滅しかけたかって言うと、周りに

食べ物がたくさんあるから飛ぶ必要がなくなって

歩くか木登りくらいしかできなくなった。

それでも、小型の哺乳類もいない所で平和に暮らして

いたけど、100年くらい前に島に来た人間の乱獲のせい

で絶滅しかけた。

なにせ、人間が近づくと動けなくなってしまったから

捕りやすい獲物だったんだ。

そうして、食用にされたり羽を取るために乱獲されて

少なくなっていった。

おまけに、人間が持ち込んだネズミに卵やヒナが狙われたり

して絶滅しかけたんだ。

すごく人懐こくて、人を見つけると近寄って来るような

可愛い鳥なんだって。

今はいくつかの島を保護区にして200羽くらいまで

増えたらしいけど、

こんなカカポだから、今までも何度か絶滅の危機に陥ったらしい。

1891年にニュージーランド政府がリゾリューション島という島に

自然保護区を作って保護活動を始めのが保護の最初。

1894年に保護区の管理を任されたリチャード・ヘンリーさんが

ネズミとシロテンのいないこの島に200羽のカカポを移したんだって。

けど、シロテンが島まで泳いで、カカポを全滅させたんだって。

1903年には生き残った3羽のカカポを、オークランドの近くの

島に移した。

けど、ここでも野生の猫に食べられてしまった。

今度は見つかった3羽をウエリントン北西の保護区に移したけど

そこでも猫がいて1羽になってしまった。

その後は戦争があって誰も保護の事は忘れてしまって

1940年には目撃情報もなくなった。

その後、何とか見つけて捕獲できてもすぐに死んでしまったんだって。

1989年に保護の計画が上手くいって繁殖に成功したけど

その島にはネズミがいた物だから、また別の島に移された。

こうやって今は何とか200羽まで増えたけど

繁殖できるようになるまでには9~11年かかる上に、

カカポの好物のリムの実も数年に一度しかたくさん実らない。

このリムの実がたくさん実った時にカカポの繁殖が行われる

んで、なかなか個体数を増やせないんだ。

寿命が長く60年~90年も生きる上に、成熟するまでに

10年くらいかかる。

生まれて10年くらいはのんびりとしているんだ。

2016年にはリムの実が豊作になったけど、

その年のヒナの数は47羽。

今年はリムの実がたくさん成ったらしいんで、カカポも増えると

良いなと思っている。

動物の絶滅には人間がかかわっている。

カカポは絶滅したって言われていたけど、今は保護のおかげで

増えてきている。

カカポみたいに、他にも絶滅した動物が見つかると良いな。

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