干し柿

昨日、テーブルの上に見慣れないものが載っていた。

透明な袋の中のそれは、見ても何か分からない。

何かを分解した一部か、丸めた紐か?

表面は灰色のような白いような、そこに別の色も入っている。

誰が持ってきたのかも分からないので、誰にも聞きようがない。

なにせ、プラスチックのコップにダンゴムシが入っていたりする

家なので(孫がもってきた)うかつには開けられない。

眺めていても仕方ないので意を決して開いてみた。

何のことはない、『干し柿』だった。

枝がT字についていて太い緑色のビニールひもに

差し込んである。

誰が持ってきたか分からないものだけど、

干し柿って分かった以上は食べてしまおう。

表面は硬いけど、中は柔らかい。

母が生前によく買っていたのが『あんぽ柿』

それとは別の見た目をしている。

冬になると軒下に干し柿がつるされるのが『冬の風物詩』

こう書いてある本があるけど、我が家の周辺で軒下に

つるされていたのは魚のタラだ(今はこれも見られなくなった)

冷たい風の中でからからに乾かした物を食べる。

食べ方は様々だけど、わたしは叩いて柔らかくなったものを

そのままか、マヨネーズ+醤油+唐辛子と言う所か。

要は干したイカと同じ。

あれはするめって言うけど、「する」が良くないというので

「あたり」のついた「あたりめ」ともいうらしい。

口に入ればどっちも同じだけど、商売をしている所では

気にするのだろう。

二つあった干し柿も食べてしまった。

干し柿にする柿は渋柿で作ると聞いた事があるけど

いつ誰が渋柿を干したら甘くなる事に気づいたんだろう。

先人の知恵には脱帽だ。

柿もさることながら、『コンニャクイモ』

これを食べられるように調理して食べたのも凄いなって思う。

外国では、青酸系の毒のある芋類をすりおろしたり水にさらしたり

なんかして食べている所がある。

何もそういうものを無理して食べなくてもって思ったり

無毒にする方法をどうやって知ったんだろうとか考えてしまう。

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