コロちゃんウイルスが第7波に入ったものだから
又、どこにも行かれなくなってしまった。
高等国民と言われる人たちは、どこでも行っている
みたいだけどね。
そんな訳で、朝から寝るまでのほとんどの時間を
仮想旅行に費やしている。
要は、船旅の動画を観ているだけだが。
2~3時間の連絡用フェリーから数日間のフェリーまで
次々に観ている。
そう言えば、母が生前にこんな事を言っていた。
「父さんがね、出かけて夕方になっても帰って来なかった。
そしたら電話がかかってきて、船に乗って舞鶴に行くから
2~3日したら帰って来る」
その時にすごく近しくしていた近所の子供を連れて行った
みたいなんだ。
もちろんそっちの家にも連絡していたけどね。
後年、父の葬儀に来てくれた昔の子供が言ってた。
今はもう立派なじいさんなんだけどね。
「オレ、子供の時、おじちゃんに船に乗せてもらった
事あるんだ」
やっぱり本当の事だった。
けどね、おかしいんだよね。
おかしい事に気づいた。
二人で船に乗って行った事は確かだけど、
小樽港から舞鶴へのフェリーが出るようになったのは
1970年だったのさ(多分)
子供って言われた年代だと、どう考えても1960年より
前じゃないと合わないのさ。
いったいどこに行ったんだろうね。
母は舞鶴って言っていたけどさ。
舞鶴だからフェリーだと思っていたけど、まだフェリーは
なかったんだ。
行った事は確かだし、近所の子供を連れて行ったのも確か。
だけどこれってさ、子供の家が心配したら誘拐で
騒がれていたかもね。
もっとも、昔の事だし子供が1日中外にいても
あんまり気にしなかったと思う。
そんなんで、晩ごはん前に連絡があったから良しとなった。
ただ気になるのは、どの船に乗って、どこに行ったのかって事。
昔子供だったじいちゃんは知らないだろうし
行った当人は、今頃、我が家に居た犬猫と
一緒に、虹の橋の下で遊んでいるだろう。
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