ロシア部分動員

ウクライナのキーウで、20日からマクドナルドが再開された。

まだデリバリーだけだけど、店の前に笑顔の若者が大勢

集っていた。

黄色いバッグを持ったデリバリーの人に混じって

待っていられないと店に買いに行った人もいた。

ロシアの侵攻で閉じていた店が、200日ぶりに開いた。

待てずに店の前でポテトを頬張る人は、満足気な表情で

口に運んでいた。

1人の女性は、ロシアではこの先もずっとマックが食べられない

なんて可哀そうと、そう思ってはいないニコニコ顔で

マックのロゴの入った茶色の袋を持っていた。

反して、30万人部分動員が始まったロシアでは

暗い顔をした若者が映し出されていた。

18歳から50歳までの軍務経験のある男性の動員が始まったからだ。

予備役動員が発表された21日には、モスクワ始め

ロシア各地38ヵ所で動員反対の抗議デモが行われ、

戦争反対の声をあげた。

このデモで1300人以上の人が拘束されている。

拘束されてから解放された男性が顔を隠してインタビューに

応じてくれた。

連れていかれた警察署で、兵役につく署名を求められ

書かなければ10年以上の懲役と説明を受けた。

兵役拒否をしても少額の罰金だが、その後にどんな制裁があるか

分からないとも脅されたとも言った。

そして22日には各人への招集令状が送付され

デモで拘束された人は警察で召喚状を渡されて

すでにウクライナに送られている。

そのために、経済的に余裕のある人達はロシアからの出国を

急いでいるために、ドバイへの航空便は27日まで満席になり

片道運賃が通常では5万位のものが20万に高騰しているという。

ネットで当日の予約状況を見ていた動画では、半日で

予約が急激にあがっていある。

空での移動が出来ない人達は一斉に車での脱出を

試みているけど、フィンランド、ラトビアの国境付近は

35キロにも及ぶ大渋滞になっている。

反体制派のグループが、ロシアの軍担当者を装って

ぺスコフ報道官の息子に、明日、徴兵事務所に出頭するよう

電話をしたところ

自分の父親はぺスコフ報道官だ。出頭するつもりはないと

答えたという。

この時のやり取りはネットで拡散され、ぺスコフ報道官も

息子の声であることを否定しなかったという。

  息子の選択は一つだ

と答えたというが、一つとは招集に応じるという事なのか

応じないという事なのかは分からない。

こんな中で、一つ明るい話題も入ってきている。

ウクライナとロシアで捕虜交換が行われた。

マリウポリで戦ったアゾフ大隊の兵士と外国人兵士含め

215名の捕虜がウクライナに戻って来た。

少なくない人がロシアで酷い目にあわされ、病院で治療や

リハビリを受けているというが、戻された事は朗報だと思う。

それでもまだまだ大勢の兵士や一般人、子供、乳児が

ロシアにいる。

子供たちがウクライナ人だという事を忘れないうちに

ロシアは撤退して、全ての人達を帰して欲しいと願う。

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