今日になって、へルソン市を奪還したって聞いたけど
疑ってしまったよ。
ロシア軍が撤退しているとか、罠を仕掛けているとか
果ては、へルソンを焦土にして撤退とかって
情報が錯そうしていたからね。
本当で良かった!
物を盗んでの撤退は、相変わらずって思ったけど。
〇 冬戦争
今から約80年前に、その頃のソ連に今のウクライナと
同じようにされた国がある。
その国はフィンランドなんだけど、ソ連に到底
受け入れられない条件を4つ突きつけられた。
納得できるものじゃないから拒絶した。
〇 ソ連の自作自演
ソ連の国境近くの街マイニラが砲撃を受けた。
当然のようにソ連はフィンランドの仕業だと抗議した。
フィンランドでは、そこまで届くものは持っていない
のでと反論した。
それで引き下がるソ連じゃなかった。
〇 突然の侵攻
ソ連は突然フィンランドに侵攻した。
自国の領土を砲撃されたは、侵攻するための理由に
しただけで
そのために自国の村に7つもの砲弾を落とした。
〇 冬戦争
これがのちに冬戦争と言われた。
フィンランドの領土を割譲する事は、敵だったはずの
ドイツとの密約で決まっていて、半分づつ自分の国のもの
にする予定だった。
当初ソ連は、3日もあれば終わると踏んでいたので
兵士の装備には防寒なんか考えなかった。
(ここまで聞いたところでウクライナ侵攻と
同じみたいだなって思った)
〇 コッラ川の防衛。
フィランドの土地に苦戦したソ連軍は、ようやく
コッラ川まで着いた。
川の防衛についていたフィンランド軍は32名。
対するソ連軍は4000名。
この時防衛にいたのが狙撃兵の『シモ・ヘイへ』
のちにソ連から白い死神と恐れられた人物だ。
身長152cmの小柄なシモは、並外れた視力と
鍛え上げた猟師の腕で活躍した。
この時のシモは34歳。
〇 フィンランド側の上官コーティライネン
この人は変わった経歴の持ち主で、士官学校に入学も
素行不良で退学、その後船乗りになるけどフランス
外人部隊の話を聞いて押し掛け入隊し手柄をあげる。
帰国して陸軍に入隊したけど、又、素行不良で除隊。
戦争に突入した為に軍隊に入る。
部下が自分の信念として武器を持ちたくないと訴えた。
彼は、持ちたくなかったら持たなくて良いよ、けど
防衛に配属されたんだから、ソ連兵が来たら
雪玉でもぶつけたら良いさ、って答えたんだって。
〇 コッラ川での防衛戦
この頃、フィンランドを大寒波が襲い、気温は-46度
にも なったそうだ。
フィンランドは雪に紛れるように白い防寒具を着て
トナカイを連れ、スキーで移動した。
上官からの命令は「攻撃しては移動」それだけで
後はそれぞれの判断に任せられた。
ソ連軍が近くに来るまでジッと待ってから狙撃。
ホワイトアウトと寒さで動けなくなったソ連は
戦車を出してきた。
戦車に対しては、火炎瓶と手りゅう弾で攻撃しては
雪に紛れてすぐに撤退を繰り返した。
寒さとホワイトアウト、狙撃される恐怖でソ連軍は
コッラ川から動けなくなった。
それでも、スターリンは撤退を許さなかった。
(ここまで来ても今のウクライナ戦に似ている)
武器を置いて逃げるソ連に、
武器を持ってきてくれたって喜んだそうだ。
この防衛で使った銃は『モシン・ナガン』
今のソ連が動員兵に支給している銃だ。
〇 ソ連からの停戦交渉
何か月にも及んだ戦闘の末に、ソ連は停戦を持ちかけた。
フィンランドは、南部の国土を譲渡して独立を守った。
大活躍したのちに、シモは左顎に銃弾を受け
一週間ものあいだ意識不明の状態になった。
回復してから戦闘に戻ろうとしたシモだが、上官から
止められて退役した。
退役時には、5段階の昇格と生まれ故郷に土地を貰った。
シモは狩猟と猟犬のブリーダーをしながら
生涯独身ですごし、96歳でひっそりと息を引き取った。
〇 ソ連とロシア
このフィンランド戦を聞いて思ったのは、どこをとっても
今のウクライナ戦とほぼ同じと言う事だ。
ロシアになっても、やっている事はソ連時代と同じ。
自国の兵士を人と思わないスターリン。
自国の兵士を人と思わないプーチン。
そんな国の人たちに同情する。
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