屋号よめないよ

親類の葬儀で受付を手伝った時に

屋号が読めなくて…半泣き状態だった

親類の葬儀の為に車で4時間ほどの所に行った

前日のうちに葬儀の打ち合わせを済ませて

当日になった

お通夜の受付けをすることになったけど

そう簡単じゃなかったよ

受付でお香典を受け取ってノートに記入してから

その場でお返しを渡すのがその地方の習慣だった

ところがほとんどの人が

「後で良いから」と言ってお香典袋を置いては

他の人たちに紛れてしまう

袋の表下半分に名前を書いてあるのを渡してくれるんだけど

そこに書いてあったのが『屋号』

同じ屋号の事もあって区別するためか屋号の下に名前が

書いてあったけど名前もわたるとかしょうじとかだけ

そんな事が書いてあってもよそ者のわたしに分かるわけがなく

ほとんどすべてを聞く羽目になった

「これは誰?こっちは?」って感じ

とにかく屋号自体がほとんど読めなくてまいった

名前が分かった所でそれで済むわけじゃない

お返しの品物と領収所をそれぞれに渡さないとならない

人ごみに紛れているからどこに居るかは分からない

もう仕方ないんで

「〇〇屋の〇〇さ~ん!」って呼びながら渡したよ

これで私のHPはゼロになってしまった

お通夜葬儀となんとか済ませて無事に帰宅したわけ

だけどね

実は無事にってわけでもなかったんだ

人には言えない秘密を告白する

行きの時に、みんなの仕事が終わってから行ったものだから

途中で夕食をなんて思ってたのが夜の10時を回ってしまった

開いてるお店もなく真っ暗な道を走って行ったら

一軒だけ明るくなっている所があった

有名なラーメン『山〇屋』

開いててよかったよ

そうそうこの葬儀には弟とその息子3人で行ったんだ

カウンターに3人で並んで注文

さほど待たずに湯気の立つラーメンが届いたよ

トッピングが色々あって大きな海苔も入っていた

ラーメンをすすったらあの大きな海苔が

喉の奥にピタっとついてしまった

心の中で

  «このまま窒息するんだろうか

   葬儀に行く途中で窒息なんて洒落にもならない

   末代までの笑いものだ≫

なんて考えていた

もちろん息を吸うことは出来ないし吐く事も出来ない

けど苦しくもないんだよね

隣では静かに何か会話をしていた

そう言う時っておかしなもんだよね

恥ずかしいが先になって助けを呼べない

って思っているうちにストンって海苔が落ちて行った

何事もなかったように食べ終えたよ

後になると笑い話だけど

けっこう怖い話

それからラーメンの海苔は割って食べている

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